FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

FP1級は、どのくらいの合格率なの?
難易度が高そうだし、勉強方法を知りたい。
どのくらいの勉強時間が必要なの?

こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。

僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。

この記事では、こんな内容を解説していきます。

  • 合格率が低い実情
  • FP1級合格までの勉強時間の使い方
  • FP1級合格の勉強方法

FP1級は勉強していて、結構楽しかったですし、生活にも関係することであったので唯一有益であったと感じています。

こちらが学科の合格証と証書です。

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

お陰様でやる気の全く起きなかった銀行業務検定以外は全て一発合格で終えることが出来ました。

  • 独学でFP1級への合格を目指す方
  • 出来る限り最短で合格したい方
  • 低コストで合格したい方

この記事を読むことで、今後のFP1級の学習がスムーズに進むはずです。

1.FP1級の合格率が低い実情

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

学科試験は、2019年から年3回となり、1回の受験者数は5,000~7,000名です。

そんなFP1級の試験ですが、合格率が低い実情を簡単にまとめました。

  • 受験資格(実務経験1年以上等、受験費用(学科8,900円、実技25,000円))を考慮して、本気の人しか受けていない中で、合格率は10%程度で推移している
  • 複数回の受験で合格する人の方が多いらしい
  • 一発合格は5%未満との推測もある

確かに、銀行内でもFP2級はほぼ強制でしたが、FP1級は物好きな人間か個人営業で意識の高い人間しか受験していませんでした。

その中で、合格率10%程度というのは結構ハードルは高いということです。

難易度の高さについては、FP1級の難易度が高いと言われる理由【ほぼ独学しかありません】でまとめています。

なので、心して短期間で勉強するか、ゆったりと長期間で勉強するのかどちらかです。

僕はあくまで前者を選択しました。

大手がやっている通信講座としては、「LECの1級FPパーフェクト合格パック」ぐらいです。これ以外は、個人でやっているレベルのスクールか勉強会形式のものですね(ただ、これも結構お金が掛かります)。

もし、絶対に一発で受かりたい、これ以上落ちると受験代がもったいないという方は、「LECの1級FPパーフェクト合格パック」ものぞいてみても良いかもです。

2.FP1級合格までの勉強時間の使い方

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

僕はFP1級の学科試験の勉強する前に、2ヶ月間の計画(約240時間)を作成しました。

そして、この2つを徹底しました。

  • 平日最低2時間、休日約10時間(1日も休まず、週30時間は勉強する)
  • 長期間の勉強はダレるので、中期の勉強に集中

これを軸に勉強の計画(8週間)を策定しました。

というか8週間しかなかったので、これでしかやれなかったですし、銀行の総合職でフルタイムで働きながらの勉強時間はこれぐらいしか確保出来なかったので…。

今回の計画は一つの例であり、2ヶ月である必要は無いですし、3ヵ月あるならば3ヵ月の方が合格率は上がるはずなので、わざと短くする必要はありません。すごく苦労したので…

8週間でFP1級に合格した時のおすすめのテキストはこの2冊!で解説していますが、使用したテキストはこの2冊です。

尚、僕が合格したのは数年前で科目の分け方が異なるので、現在の科目の分け方で調整をしています。

2-1.まずはテキスト・問題集を2周する(1周目:3週間、2周目:2週間)

具体的にはこのようなイメージです。

1周目:青
2周目:緑
1週間目LPLPLPLPLPRMRM
2週間目FAMFAMFAMFAMFAMTPTP
3週間目REREREREREBSBS
4週間目LPLPLPLPRMRM/FAMFAM
5週間目TPTPTPTPRERE/BSBS
  • ライフプランニング:LP
  • リスク管理:RM
  • 金融資産運用:FAM
  • タックスプランニング:TP
  • 不動産:RE
  • 相続/事業承継:BS

こんなペースでの計画を立てます。

もう少し具体的に1週間目のライフプランニングについて解説すると、こんな感じです。

当然日々の体調等もあるので多少はずれますが、大きくはずれないように調整しつつ、こんなペースで学習を進めていきます。

  • LP(月~金)→テキスト&問題集が約60ページ分
  • 月→テキスト&問題集の1~12ページ
  • 火→テキスト&問題集の13~24ページ
  • 水、木、金も12ページずつ

平日は2~3時間なので、この勉強時間内でこの範囲の最大限のインプットをします。テキストで不明な点を細かく調べすぎても、きりがないのである程度目安の時間は必要でした。

これを毎日、毎日とにかく継続します。

2-2.次に過去問+予想問題を3周する(1周目:11日、2周目:7日、3周目:3日)

具体的にはこのようなイメージです。

1周目:青
2周目:緑
6週間目LPLPRMRMFAMFAM/TPTP/RE
7週間目BSBS予想問題予想問題LPRM/FAMTP/RE
8週間目BS予想問題予想問題苦手箇所苦手箇所応用・予想試験本番

これも前述の通りで、各セクションごとに50~60ページなので、平日はその半分の25~30ページを解いていくイメージとなります。

そして、最後の数日は総仕上げで苦手箇所を少しでもつぶしていくのと、パターンがある程度決まっている応用問題を取りこぼさないように、最後の最後に体に徹底的に摺りこんでいきます。

スケジュール感としてはこのようなイメージで臨みました。

3.FP1級合格のための勉強方法

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

前述の通りのスケジュールを基に、その時間の範囲内で出来ることを最大限に取り組むイメージです。

ざっくりと話をするとその範囲内で、テキストをまずは一読し、ネット検索を徹底的にするという流れです。

3-1.合格への点数の考え方

テキストや問題集にも記載がありますが、200点満点中120点以上で合格であり、基礎編(50点以上)、応用編(70点以上)を目指すイメージです。

なので、このような考え方が必要です。

3-1-1.基礎編(4択・50問・100点満点)

15~20問(30~40点)4択→ほぼ1択に絞れる9割以上27~33点
15~20問(30~40点)4択→2択までは絞れる6~7割20~25点
15~20問(30~40点)ほぼ見たことが無い3~4割8~12点

これで合計50点以上を確実にゲットするイメージです。

大事なのは、この表の上段・中段の精度をいかに上げるか確実に点数を取れるようにできるかが分かれ道になるので、テキストに書かれれていることをネット検索にて深堀していく必要があります。

問題を見た瞬間に全部見たことがあるぞという方はほぼいないと思われるので、自分だけやばい、やばいとパニックにならなくてよいです。

3-1-2.応用編(記述式・5問・100点満点)

5問全てで、7~8点を取得するつもりで臨みます。

応用編では、テスト中にこの形式を全く見たことがない!というケースは少ないので、全ての問題である程度の得点が取れるように応用問題の型と数字を暗記していく必要があります。

このように積み上げて120点以上を目指す感じです。

3-2.具体的な勉強方法

基礎編と応用編で簡単にまとめると、これをイメージして学習していきます。

  • 基礎編:テキスト&問題集にある内容について気になる箇所・不明な部分を2歩先まではネットで調べる
  • 応用編:基礎編での知識固めを中心に、勉強期間の後半で繰り返し解いて型と数字を自分に摺りこましていく

ご存じの通り、基礎編よりも応用編の方が対策は取りやすいですし、型があるので過去問を何度も繰り返すだけである程度の点数は獲得できます。

ですので基礎編を中心に解説します。というか基礎編が出来れば、応用編にもこの勉強方法は使えます。

3-2-1.インプットの流れ

前述の通りのスケジュールに基づき、定めた時間内でこれを繰り返します。

なぜなら、調べようと思ったらきりがないので。

気になる単語や文章についてこんな感じで最低でも2歩先まではググって調べます。

それだけですか?

本当にそれだけです。具体例もいくつか載せておきます。

先ほどのスケジュール通りに考えると、テキスト&問題集の1周目は1日に12ページ程度で良いので、大抵2項目です。

今日はライフプランニングのフラット35と健康保険を極めるといったイメージで時間内に勉強します。

例えば、ライフプランニング分野のフラット35に関して勉強の進め方を解説すると、

  • TACのテキストで、7ページ分の解説と問題で感覚を掴む
  • 気になる箇所の単語をググり、信頼できそうなページ&図解で説明してくれるような自分に合ったページを探す
  • そのページの関連記事まで徹底的に読み込む

テキスト&問題集は基本的には内容がコンパクトなので、ネットの情報が必要です。テキスト&問題集はプロが簡単にまとめてくれたノートであると考えます。こんな手順で調べます。

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】
FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】
出典:RECRUIT「スゴい住宅ローン探し」
FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】
出典:RECRUIT「スゴい住宅ローン探し」
FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】
出典:RECRUIT「スゴい住宅ローン探し」
FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】
出典:RECRUIT「スゴい住宅ローン探し」

個人的には、別にノートを作成するよりも、このテキストに大事なポイントや参考になるページのタイトルなどを書き込んで、後ですぐに調べられるようにする方がいいと思います。

また、頻出問題である公的年金についてもこんな感じでテキスト以外で勉強していきます。

  • TACのテキストで、12ページ分の解説と問題で感覚を掴む
  • 気になる箇所の単語をググり、信頼できそうなページ&図解で説明してくれるような自分に合ったページを探す
  • 公的年金は珍しく官公庁にしては非常にきれいにまとめてくれているので、テキスト替わりに使う
  • 「知っておきたい年金のおはなし」だけで、かなり勉強ができるので、これは印刷してもよい
FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】
出典:日本年金機構HP
FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】
出典:日本年金機構HP

このように一つの項目だけでもインプット量が多いので、ノートにまとめるだけで嫌になってしまうと僕は思ったので、ノートよりも普通にググってその場で見る方が効率的かと感じます。

このような流れで、すべての項目を深堀をして頭に染み込ませていきます。

3-2-2.周りを使ってアウトプット

この手順を踏みます。

  • 本日または前日に深堀した内容について、周りにいる家族や友人に最低2つは2分程度の軽いプレゼンをする
  • 周りの家族や友人は面倒くさいと思いながらも、FPの内容は生活に関連する内容なので、多少周りも興味をもって質問をしてくれる
  • その質問に答えることで、更なる勉強にもなる
  • 答えられないことも多々あると思うので、さらに調べてインプットを増やす
  • 少し違った角度での見方も出来たりして、インプットの仕方にも改善が出る
  • 次の項目のインプットを始める
  • これをひたすら繰り返す

繰り返しになりますがFPの良い点は、すべての人の生活に関連することが多いので、自分にとっても周りにとっても興味の沸く内容であるということです。

なので、生活に直結することをより深く知ろうという気持ちで、楽しむことが何よりも大切です。資格試験で一番楽しかったのはFPの勉強というぐらい、勉強していて結構楽しかったです。

これを繰り返すことで、あまり使えないインプット→試験でも使えるインプットに変わります。

銀行員時代に実際に取得した13の資格の難易度ランキング

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4.反省点・改善点

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

それはこの1つです。

FP2級に合格後にすぐにFP1級を受験すればよかった…

なぜなら、当然2級の勉強以上の圧倒的な深堀が必要になりますが、圧倒的に効率的です。

感覚的には、FP2級で3~4週間、+5~6週間でFP1級の合格は可能に近づくことが出来ると考えます。

2級を受験した直後であれば、より短期間でFP1級を合格できたと感じます。

おすすめの受験スケジュールの一例はこのような感じです。

試験の種類受験申込試験日合否発表
FP2級11月1月下旬3月上旬
FP1級(学科試験)3月5月下旬6月下旬
FP1級(実技試験)7月~8月中旬9月下旬~10月中旬10月下旬

すでに2級を取得されている方は、出来る限り早めに受験することをお勧めしますし、学科に合格したら、即実技に挑戦しましょう。後回しにして良いことは無いです。

実技の体験談は、FP1級の実技試験はナメると落ちる!【僕は超ぎりぎりでした…】でまとめています。

FP1級の実技試験はナメると落ちる!【僕は超ぎりぎりでした…】

FP1級の実技試験はナメると落ちる!【僕は超ぎりぎりでした…】

5.【まとめ】効率的にそして短期間で合格を目指そう!

FP1級に合格するための勉強時間は?【約240時間の勉強方法】

今回の記事をまとめるとこのような感じです。

FP1級のハードルの高さについてはこのようなイメージです。

  • 受験資格(実務経験1年以上等、受験費用(学科8,900円、実技25,000円))を考慮して、本気の人しか受けていない中で、合格率は10%程度で推移している
  • 過去問での学習が通用しにくい
  • 2級とは求められる知識量と覚える数字の量が桁違い

勉強の進め方はこちらです。

  • 試験日までのスケジュールを策定する
  • それをできる限り1日単位まで落とし込む(当然多少のずれはあるが、あとで取り返す)
  • その日の勉強範囲を決めたら、勉強時間内でその項目についてテキスト&問題集をノート代わりにしつつ、ネット検索でインプット量を増やす
  • その日の学習内容をその日か次の日に周りに話をして、アウトプットをする

試験代もテキスト代もばかにならないので、一発合格を目指して、自分なりのしっかりとした計画を立てて、とにかくそれを実行しましょう。

もし、絶対に一発で受かりたい、これ以上落ちると受験代がもったいないという方は、「LECの1級FPパーフェクト合格パック」ものぞいてみても良いかもです。

それでは、みなさんが一発合格されることを祈っています。