銀行員にやりがいはないのか!
銀行員のやりがいをリアルに知りたい。
こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。
僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。
ここでは、これらの内容を解説します。
- 各銀行が採用活動で強調している銀行員の役割
- 実際の現場で感じる銀行員のやりがい
自分自身の経験、周りにいる銀行員仲間の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。
- 銀行への就職・転職を検討している方
- 銀行に少しでも関心のある方
この記事を読むことで、銀行を選ぶかどうかの選択がしやすくなるはずです。
詳しい銀行業務については銀行員の業務とは⁈元みずほ銀行員がリアルかつ細かく解説でまとめています。
各銀行の採用活動で強調している銀行員の役割
各銀行がどのようなことを経営方針、使命として業務を遂行しているのかについて、理解を深めます。
なぜなら、本来であればそれが銀行員としての業務のやりがいにつながっているはずだから。
ここでは、メガバンク・有力地銀が掲げている経営方針、使命、行動軸などをまとめています。
大抵共通しているのは、
- 顧客の信頼を得て、最高のパートナーとなること
- 長期的な目線で、顧客と一緒に成長すること
- 国内のみならず、グローバルで顧客のお手伝いができること
という内容ですが、少し細かく見ていきましょう。
みずほフィナンシャルグループ
僕の所属していたみずほはというと、こんな感じです。
<みずほ>は、『日本を代表する、グローバルで開かれた総合金融グループ』として、常にフェアでオープンな立場から、時代の先を読む視点とお客さまの未来に貢献できる知見を磨き最高水準の金融サービスをグローバルに提供することで、幅広いお客さまとともに持続的かつ安定的に成長し、内外の経済・社会の健全な発展にグループ一体となって貢献していく。
出典:みずほフィナンシャルグループ【『<みずほ>の企業理念』と企業行動規範】
三菱や三井住友と比べても資金力も無く、グローバル展開はあまり出来ていませんが、表面上は良いことが書かれていますね。
三菱UFJフィナンシャルグループ
日本のトップの銀行はこんな感じです。
・お客様の期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で
出典:MUFGグループ行動規範2020
・お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に
・世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ
日本のトップ銀行がゆえに、アジアで上を目指していますね。
コンコルディア・フィナンシャルグループ
経営理念はこんな感じです。
・お客さまの豊かな人生、事業の発展に貢献します。
出典:コンコルディア・フィナンシャルグループ「経営理念」
・地域社会の持続的な発展に貢献します。
・従業員が誇りを持って働ける魅力ある会社であり続けます。
・持続的に成長し、企業価値を向上させます。
地銀のトップがゆえに、良いこと書いてあります。
西日本フィナンシャルホールディングス
経営理念はこんな感じです。
私たちは、高い志と誇りを持って時代の変化に適応し、お客さまとともに成長する総合力No.1の地域金融グループを目指します。
出典:西日本フィナンシャルグループ「グループ経営理念」
メガバンクとは対照的に、当然ながら地銀は地域に根差すというようなメッセージが強くなりますね。
ここまで記載してきたのは、銀行が掲げている経営理念や行動規範です。
これを踏まえた上で、現場が感じているやりがいについて触れていきます。
銀行員にやりがいはないのか?ありますよ。
銀行を退職した僕がこういうのも変ですが、やりがいは当然あります。
もしやりがいがなければ銀行という業界が滅びているので。
残念なことに働いていると、これらの行動規範などを忘れ、やりがいを見失う期間が長くなります…。そんなときは、この行動規範に立ち返る必要があります。
ちなみに僕は窓口業務を一時期研修中に経験しましたが、窓口のやりがいはほぼ感じませんでした(こんなこと言ったら怒られそうですが、、)。
和気あいあいとやっているぐらいですかね。特段営業要素も無く、ミスの許されない事務作業というだけなので。
銀行の窓口業務とは?将来的に窓口業務の担当は不要?にも書きましたが、窓口業務を志望するのは辞めた方が良いかと。
それでは本題に戻って、銀行員のやりがいを4つ挙げます。
- お客様の未来創造を手伝える
- 資金繰りに困窮しているお客様を融資で救うことが出来る
- 大金を扱うため、融資などの通して大きなプロジェクトに参画できる
- 若手の時から人生経験が豊富な経営者と話すことが出来る
細かく解説していくので、ご覧下さい。
お客様の未来創造を手伝える
銀行の3大業務(融資・決済・預金)だけでなく、最近ではコンサルティング機能やグループ連携による複合提案により、お客様のビジネス拡大の懸け橋になれることは非常にやりがいとなります。
なぜなら、それによりお客様の未来を創るお手伝いができるから。
地銀や信金、またメガバンクの支店では、大きく考えると地域社会に貢献する仕事が出来ているという実感は少しあります。
中堅・中小企業でも大きな案件の場合だと、その企業の根本に絡むような内容になりますからね。
ただ残念ながら、何回もやっているとマンネリ化してくるのと、段々と目標・ノルマ重視になってくるという悲しい現実もあります…。
最近は、地銀含め3大業務だけでは生き残れないので、コンサルティング・複合提案を積極的に行っているので、単純業務は淘汰されつつあります。
それが、お客様の未来創造に貢献できたなと感じることが出来れば、それは非常にやりがいとなります。
銀行員全般の業務は、多種多彩でこんな業務があります。
- 三大業務(預金・為替・融資)
- 運用商品の販売
- 信託業務
- ウェルスマネジメント業務
- 海外進出支援
- 特殊なファイナンス業務
- 市場関連業務
- リサーチ業務
- デジタルイノベーション業務
資金繰りに困窮しているお客様を救える
これは結構ハードルの高い業務ですが、やりがいのある業務の一つです。
なぜなら、誰でも困っている人を救うことが出来れば、その周りにいる従業員やその家族も救うことになるから。
僕自身も、銀行員生活の中で、資金繰りに困窮し少し傾きかけたお客様に融資をして、その後商売が軌道に乗った時の経験は今でも忘れません。素直にうれしいものです。
本部や支店内の上席との交渉はハードですけどね。
普段から厳しい先については、上席も巻き込んで味方につけておくことが、本部の交渉を進めやすくしますよね。
これが、昔ながらの銀行業務です。
大金を扱うため、融資などを通して、大きなプロジェクトに参画できる
メガバンクを中心に、大企業を相手に大きなお金を動かします。
僕自身も、新聞に掲載された記事のとある企業の融資に携わったこともあり、その時は勝手に興奮していました。
大企業になればなるほど、プロジェクトが大きくなり、影響力の大きい話になるので、自ずとやりがいも増してきます。
銀行の法人営業の業務であればこのようなことも経験することが可能です。
銀行員の法人営業とは?やりがいは?【元みずほ銀行員が全部答えます!】
若手の時から人生経験が豊富な経営者と話せる
これはどちらかというと自己成長という観点で、大事な要素です。
なぜなら、銀行員ほど簡単に経営者と話すことができる職種はあまりないので。
銀行時代は銀行員というだけで、人生経験豊富な経営者が対等に話をしてくれて、非常に勉強になりました。基本的には、ある程度人生に成功している人ですからね。
月日が経つにつれて、そのありがたみも薄れてきますが、本来は大変貴重な経験です。
【まとめ】銀行員はきついけど、やりがいもある!
今回の記事をまとめるとこのような感じです。
- 本来掲げている銀行の経営方針・使命で多いのは、顧客の信頼を得て最高のパートナーとなること、長期的な目線で顧客と一緒に成長すること、国内のみならずグローバルで顧客のお手伝いができること
- 銀行員にも当然やりがいはある
- 銀行員のやりがいとして挙げられるのは、お客様の未来創造を手伝えたり、資金繰りに困窮しているお客様を救えたりすること
銀行を退職した僕が話すのも変ですが、銀行員にも沢山のやりがいはあります。
銀行への入行からのリアル体験談を漫画でイメージしたい方はこちらをどうぞ↓↓
2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。