銀行員は休みが少ないのか⁈【実は休みは多い方です】

銀行員は休みが少ないのか⁈【実は休みは多い方です】

銀行員はすごく忙しそうだけど、休みをしっかりと取れるのかな。
結局休みの日も仕事に関連する勉強とかしてるって聞くけど、実際どうなのかな。

こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。

僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。

ここでは、これらの内容を解説します。

  • 銀行員は実は休みが多い
  • 銀行員の休みの過ごし方

自分自身の経験、周りにいる銀行員仲間の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。

  • 銀行への就職・転職を検討している方
  • 銀行に少しでも関心のある方

1.銀行員は休みが少ないのか⁈

銀行員は休みが少ないのか⁈【実は休みは多い方です】

タイトルにも記載の通り、実は休みが多いのです。

なぜなら、銀行は土日祝日+12月31日+1月2日+1月3日が休みで、年にもよりますが、120日程度の休みがあるので。

こちらをご覧ください。

平成30年の年間休日総数の1企業平均は108.9日、労働者1人平均は114.7日となっている。1企業平均年間休日総数を企業規模別にみると、「1,000人以上」が115.5日、「300~999人」が113.7日、「100~299人」が111.1日、「30~99人」が107.5日となっている。

出典:厚生労働省「平成31年就労条件総合調査の概況」

そんな中で、下記質問にお答えします。

  • 休日出勤は多いのか⁈
  • 有給休暇制度については⁈
  • 半強制の5営業日連続の有給休暇は実際とれるの⁈
  • 有給休暇を取得する前って大変なの⁈

では、それぞれ解説していきます。

1-1.休日出勤は多いのか⁈

基本的にはほぼありません。繁忙期ぐらいです。

なぜなら、年々労務管理が非常に厳しくなっているから。

管理職以外は休日出勤をしても、振替休日を数週間以内に取得する必要があるので、繁忙期で休日出勤をしても、別に休みを取得させられます。

僕自身も大型案件が大詰めの時に数日休日出勤をしましたが、必ず振替休日を取得することができました。

ホワイトですね。

土日に休みを付けて、3連休にして沖縄とかも行ってましたし(笑)。上司の目が有給よりも断然取りやすいので、何かない限りは確実に休めるのでね。

意外と悪くない制度ですね。

一方で、労働組合からはずれた管理職は振替休日という概念が無く、事実上何日でも働けてしまうので、一般の行員よりも数日~10日程度休日が少なかったりします…。

だから、管理職になりたくない人が出るわけですね。

経営側でない限り、休みはしっかりと取れるので、ある意味ホワイトな組織にこの数年間でなりました。

1-1-1.ちなみに先日の報道では(みずほグループで…)

こちらの報道は、結構な衝撃でした。

先日も、みずほ元同僚とこの話をしましたが、利用する人はほぼいないだろうとの見解で一致しました(友人の奥さんが一人だけ育児と両立で利用する人がいました)。

理由は以下の通り。

  • 超優秀→すでに転職 or 多忙なため休日も家でできることをやっている
  • そこそこ優秀→多忙なため週5日でも間に合わない or すでに動き出している
  • あまり優秀ではない→わざわざ他に出て稼ぐという意識は無く、それよりも残業代をできる限り稼ごうとしている
  • 窓際族→間違いなく銀行にしがみついてとにかく基本給&できる限りの残業代を確保

以上より、恐らくこれを利用する人はほぼいないであろうという総意でした。

ちなみに、この週休3日・4日制度については、首切りの前段階だと思いますが、ほかの地銀でも始まると推測しています。

1-2.有給休暇制度については⁈

最近は、銀行の有給休暇も種類が増えていますし、以前と比べると各段に取得しやすくもなりました。

通常の有給休暇に加えて、産休・育休・ボランティア休暇・自己啓発休暇・アニバーサリー休暇などを作り、各銀行が新休暇制度について対外的に発信しています。

どちらかというと、対外的にアピールしたいという感じがしてならないですけどね。

これで他の有給が取得しにくくなったりしませんか⁈

それは確実にありますね。みずほでも育休が5日とれたりしましたが、大抵それを取得する代わりに、今まで取っていた有給を取らなかったりと言うのが多いので…

結局あまり変わらないのですね。

三菱の事例はすごいですが、総合職は大抵年間で6・7日~15日ぐらいで、10日前後が一般的ですね。一般職は15日~20日取得してますけど。

なので、銀行員=有給取得できないということは無いです。

1-3.半強制の5営業日連続の有給休暇は実際とれるの⁈

必ず1年間に1度は取得させられます。

なぜなら、不正を防止するために長期でお客様との接点を持たせないようにしたいから。

銀行では、担当者がお客様と密になりすぎてもダメなんですよね。難しいことに。

何でですか⁈

悪いことを企んでいたら、銀行の信用問題になるから。銀行は大事なお金を預かっているから信用が第一なので。

で、なんで5日連続休みを絶対に取得させられるんですか⁈

担当者が悪いことを企んでも、この5日間の休暇で発覚するぞという様に担当者に思わせたいからですね。

なので、5日間の連続休暇はどの銀行でも取得させられる慣習のようなものです。

1-4.有給休暇を取得する前って大変なの⁈

特に、5営業日連続の有給休暇を取得する前は、正直戦争です。特に営業マンは。

なぜなら、1人で沢山のお客様を抱えているから。

上司や同僚に引き継ぎをしてから休みに入るのですが、面倒な業務を引き継ぐわけにはいきません。

営業にとっては至難の業ですよね⁈

大型連休は大抵海外旅行に行っていたので、絶対に休む!休めなかったら辞めてやる!ぐらいの気持ちで、取得前の1週間は過ごしてした。

休み中連絡掛かってきたりしませんか⁈

バリバリありますね。ハワイにいる時に、時差があるのに深夜2時に電話来て、全く大したことのない電話だった時には、半ギレでしたけど…

とにかく、5営業日連続の有給休暇の前の週は、2週間分の業務をこなすイメージで、戦争です。

休みから帰ってきたら、また激務に戻るだけです。

僕が銀行に入行してからのリアルはこちらで漫画にまとめています。

【銀行員生活Part1】入社式・同期との絆が深まった新入社員研修

【銀行員生活Part1】入社式・同期との絆が深まった新入社員研修

2.銀行員の休みの過ごし方

銀行員は休みが少ないのか⁈【実は休みは多い方です】

年齢によっても休みの過ごし方はさまざまなので、年代に区分けして解説していきます。

2-1.20代前半の休み

どうしても勉強が中心の生活になり、下記のような感じです。

  • 銀行内の模試のための勉強(3割)
  • 資格取得の勉強(3割)
  • 夜は合コンなどの飲み会(2割)
  • 上司のゴルフや支店のイベント(2割)

この年齢はとにかく体力があるので、フル稼働でも何とかなりますね。まだまだ、出世のためには資格勉強は相応に必要になりますね。

銀行員時代に実際に取得した13の資格の難易度ランキングでもまとめていますが、僕自身も沢山の資格を取得しました、、

資格が必要な実態を銀行員に資格試験の勉強は必要?【出世のための一つの手段です】でまとめています。

銀行員に資格試験の勉強は必要?【出世のための一つの手段です】

銀行員に資格試験の勉強は必要?【出世のための一つの手段です】

2-2.20代後半~30代前半の休み

銀行員は、2店舗目に異動した直後の結婚が一番多く、20代後半からがらっと生活スタイルが変化します。

子供もできる人が増えるので、下記のような感じです。

  • 資格取得の勉強(2割)
  • 育児(6割)
  • 上司のゴルフや支店のイベント(1割)
  • 接待ゴルフ(1割)

子供が小さいうちは育児に理解のある上司が多くなっているので、上司に付き合わされる時間も減ります。

なので、社内のイベントは断りやすくなりますが、徐々に役職もあがると接待ゴルフなども増えてきます。

一番、仕事&育児&自己啓発で忙しい時期だと言えます。

本当にあった銀行員のあるある話

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2-3.30代後半~40代前半の休み

30代後半になると、管理職の人間が増えるので、営業マン時代よりも業務や接待が増え、大変になり、下記のような感じです。

  • 育児(6割)
  • 自己啓発・休日出勤(2割)
  • 接待ゴルフ(2割)

管理職は休日出勤をしても振替休日は関係なくなってきます。支店は住宅ローン相談会があったり、本部も役員対応があったり、休日出勤が多くなってなります。

この年代も忙しそうですね。

そうですね。同僚の話では、厄介な役員から土日にも厄介なメールが上司経由で来て、月曜までに対応するために休日にミーティングをすることがよくあるとのことです。

表面上は休みですが、実際には休みでない日が増えてきます。

ここまで来ると、本業では自分の行く末が見えてくるのと、少し育児に手が空いてくるので、色々なことを考えたりします。

左遷コースの方は、ここら辺で行き場を失ってきます。

左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

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2-4.40代後半~50代前半の休み

子供も大きくなり、プライベートでは自由になるとともに、銀行内での立場も高くなり、業務に関連した対応が増えるため、下記のような感じです。

  • 休日出勤(3割)
  • 接待ゴルフ(3割)
  • 育児(2割)
  • 趣味(2割)

育児に時間を割かなくてもいいので、趣味の時間も増えますが、仕事関連が中心の生活にはなります。

このぐらいになると徐々に出向が見えてきますね。

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3.【まとめ】銀行員は休みが多い方ではあるが、資格取得や接待ゴルフが多くて大変!

銀行員は休みが少ないのか⁈【実は休みは多い方です】

今回の記事をまとめるとこのような感じです。

  • 銀行員の年間休日は、実は平均よりも多い
  • ただ、管理職になると休日出勤が多くなり、振替休日も無い
  • 若手行員は、休日に資格取得の勉強や支店内のイベントに強制参加させられたりと大忙し
  • 管理職も昇格するに連れて、接待ゴルフや休日出勤が増えて、仕事漬けの毎日となる

休みは多い方ですが、年齢に関係なく業務に関連することが多いため、多忙な毎日を過ごすことになります。

今回まとめたように銀行員は比較的休みは多いのですが、「元みずほ銀行員が感じた銀行にしかないつらいこと・大変なこと6つでも解説している通り大変なことははたくさーんありますね。

銀行への入行からのリアル体験談を漫画でイメージしたい方はこちらをどうぞ↓↓

2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。