左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

銀行を受けようと思っているが、銀行員が集団されることってあるのかな。
「集団左遷」のドラマのリアルな実態も知りたい。

僕たち銀行員が集団左遷なんてあるわけないよね⁈

こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。

僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。

ここでは、これらの内容を解説します。

  • 銀行員の左遷コースとは
  • 左遷される銀行員の特徴
  • 「集団左遷」のリアルな実態

自分自身の経験、周りにいる銀行員仲間の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。

  • 現役銀行員
  • 銀行への就職・転職を検討している方

この記事を読むことで、左遷コースに入ってしまった銀行員のきつい現実が見えてくるはずです。

1.銀行員の左遷コースとは⁈

左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

2店舗目と3店舗目に、連続で中核店舗や本部の重要な部署に進めなかったコース(出世コースについても解説)です。

なぜなら、下記の通り大抵3店舗目で最初の昇格が出来るか出来ないかが決まってくるので。

僕自身も、同期も中核店舗や本部の大事な部署にいる人は無事に昇格していましたが、小さい店舗に所属している行員は昇格が遅れていました。

銀行員の業務

銀行では、どの店舗、どの本部の部署にいるかによって昇格できるかどうかが大きく左右されます。
なぜなら、

在籍している部署や支店によって大きく左右されるんですね…。

その通りです。部署によって部支店長の人事権の強さが決まってしまうので。良い支店に入った段階で、昇格はかなりしやいです。その逆も然りです。

役員店舗であれば最強、普通の店舗でも中核店舗であれば支店長や部長の権限が強く、そこに所属している行員の昇格スピードは格段に上がります。

ですので、何とか踏ん張って2店舗目、3店舗目に中核店舗に残れるように頑張る必要があります。

2.左遷される銀行員の5つの特徴

左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

店舗であれば部支店長・次課長、つまり上司に気に入られるかどうかでほぼ決まります。

こんな部下は、残念ながら嫌われて左遷コースまっしぐらです。

  • 報連相をしない
  • 事務処理が苦手で、すぐにミスをする
  • 忙しいことを言い訳にルールや手続書を読まない
  • 優秀がゆえに自分の意見を主張しすぎる
  • 社内のイベントに参加しない

上から順に大切だと思いますので、上から解説していきます。

2-1.報連相をしない

銀行員に限らず、これは一番大事です。

上司にもよりますが、まずは次課長への報連相は何よりも大事です。

なぜなら、次課長は大変忙しいので、報連相する部下のことしか見ている余裕が無いから。

僕自身も入行当初はあまり報連相をせず、怒られました。

でも話しかけにくくないですか⁈

話しかけにくいですが、朝イチを狙うとか、昼食時を狙うとかですかね。

業務内容や成績は変わらなくても、報連相をすることで、上司からはこいつは仕事をしているなと評価されますし、何かあった時に多少は助けてくれます。

2-2.事務処理が苦手で、すぐにミスをする

これも大事です。

なぜなら、上司も忙しいので、事務処理でミスをしていると、関係者に謝ったり、やり直したりで何倍も時間がかかり、上司にも多大な迷惑を掛けるから。

僕も1店舗目ではよくミスをしていたので、身に染みています。何度怒られたことか…。段々と厄介者扱いされますし。

極端に言うと、最初の1年間は実績よりも事務のミスをしないという正確性の方が大事だと思います。

事務処理を正確にするという癖をつけるぐらいに思っていた方が良いです。

2-3.忙しいことを言い訳にルールや手続書を読まない

これも上司から嫌われる大きな原因です。

なぜなら、大半の上司は担当者のことを信頼せず、ルールや手続書を信頼しているので。

入行当初は、手続書を読んでも理解できず、あやふやなまま事務をすすめてよく怒られました。読むとは理解することなので、読み込みが浅いんですよね。

また、しっかりと手続き書を読む方が仕事も早く進みます。

ルールや手続書をしっかりと読むルールや手続書をしっかりと読まない
・読み込む時間:60分
・事務処理:60分
・上司に説明する時間:5分

・読み込む時間:15分
・事務処理:60分
・上司に説明する時間:5分
・やり直す時間:60分
・再度上司に説明する時間:5分
合計:125分合計:145分

右側を続けていると、上司からの不信感が溜まり、嫌われ、上司の小言が増えるので、さらに時間もかかります…。

2-4.優秀がゆえに自分の意見を主張しすぎる

どこかで出る杭は打たれます。

なぜなら、優秀な上司でも過去に打たれまくってきて、部下に同じことをしたくなるから。

何度も行内表彰を受賞していた優秀な先輩が、憧れの部署に異動後、上司と意見が合わずぼこぼこにされたらしく、鬱になりしばらく休職していました。

優秀であるがゆえに、自分の意見を主張しすぎると、上司に嫌われてどこかの部署でぼこぼこにされます。

そういう方はただその銀行が合わないだけなので、早く別の道で活躍すればいい(辞めてよかったこと30)のにと思っていましたが…

2-5.社内のイベントに参加しない

休日に上司と仲良くなっておくのも大事です。

なぜなら、上司も仲の良い部下ほど、怒りにくいし、憎めないから。

嫌だとしても会社のゴルフコンペやランニング大会に参加する方が、上司からの評価も上がるため、まずは社内のイベントに参加することも大切です。

非常に下らないことですが、評価をするのも人間なのでこういったことも、最終的には影響してくると感じます。

左遷コースに入ると、早めの出向(銀行員の出向って⁈)、早めの自主退職を迫れる流れになってきます…。

3.「集団左遷」のリアルな実態

2019年の春にTBSで放送された「集団左遷」についてですが、ご存知の通り廃店になる店舗全員が左遷されるということは現時点ではありません。

また、第2弾があるんですね。

あえて現時点ではと書いた理由も含めて解説していきます。

3-1.過去~現在:現時点で集団左遷は聞いたことが無い

現時点では、店舗ごと左遷させられるということは聞いたことがありません。

僕も8年以上銀行に所属し、今も沢山の銀行の同僚と会ったり、他行の銀行員と会いますが、そんなことは聞いたことが無いです。

3-2.未来:将来的には集団左遷もあり

可能性は十分にあると思います。

なぜなら、安定感抜群と言われた銀行という業界ですら、低金利時代に突入して以降、地銀や信金を中心に経営状態が苦しいので。

下記は銀行だけの事例ではないですが、報道や友人の話を聞いてまとめました。

3-2-1.損保ジャパン日本興亜

結構衝撃的なニュースでしたね。

保険会社の人間がいきなり介護事業にと言われても結構きついですよね…

辞める人も多そうですね。

悪い言方をすると会社側は狙っているわけなんですよね。会社側から首には出来ないから。

3-2-2.みずほフィナンシャルグループ

これも結構衝撃的なニュースでした。

みずほフィナンシャルグループが2020年10月から企業年金を事実上、減額することが18日、分かった。傘下のみずほ銀行、みずほ信託銀行を中心とする約3万5千人の社員のうち53歳以下を対象とする。48〜53歳の社員が20年度中に会社を辞めた場合は減額しない特例を設けるため、中高年の早期退職が増える可能性がある。

出典:共同通信「みずほ、53歳以下の企業年金減 来年10月、早期退職増か」

集団左遷ではないですが、間接的な集団左遷で辞めていいよというものですね…。

この内容を見ていると、銀行も退職金(メガバンクの退職金も当てにできない理由)が安泰ではないのが見て取れます…。

3-2-3.超大手自動車メーカーと超大手電機メーカー

これは、友人から聞いた話で、すでに実施された話です。

超大手自動車メーカーA社グループの部品メーカーC社と同様の部品を製造するA社工場があり、A社工場の社員1万人弱が強制的にB社に転籍させられ、A社工場の正社員がB社と同じ賃金カーブにさせられるという話
超大手電機メーカーB社とあるD事業部の業績が悪く、切り離して子会社となり、賃金カーブも変更されるという話

A社とB社にいた友人は、別の会社に転職したり、大学院に戻ったりしていました。

また、銀行にとってはホットなニュースとしてこんなニュースがありましたが、

金融庁は、規制緩和でフィンテック企業や地域の特産品などを販売する地域商社に対しては、一定の条件を満たせば、届け出だけで制限なく出資できるようにして銀行の収益源の多様化を図るねらいです。

また、「地方創生」や「教育」、「福祉」などの分野にかかわる企業に対しても制限なく出資できるようにすることも検討することにしています。

出典:2020年6月8日NHKニュース「銀行の収益源増加へ 出資の規制緩和を検討 金融庁」

穿った見方をすると、損保ジャパンのようなことがいずれ起きるのかなと感じています。店舗レベルではなく、お荷物事業であるリテール事業全体で超集団左遷とかも…

4.【まとめ】左遷される前に備えることが大事!

左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

今回の記事をまとめるとこのような感じです。

  • 銀行員の左遷コースとは、連続で2・3店舗目で小さい店舗に異動になった行員のコース
  • 一番左遷されやすい、上司から気に入られない行員は、報連相をしない、事務処理ですぐにミスをする方
  • 現時点では、廃店になる店舗の集団左遷というのは聞いたことがないが、将来的にはもっと大きな単位で、不採算事業の超集団左遷も…

これからは、メガバンクも実力主義だ!と人事制度も変更済みなので、地銀にも波及します。

明るい未来のためには自分から備えていく必要がありますね。

銀行への入行からのリアル体験談を漫画でイメージしたい方はこちらをどうぞ↓↓

2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。