銀行からプルデンシャル生命への転職はどうなの⁈
どのような人が銀行から転職して活躍するの⁈
こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。2度の転職活動で10社以上の転職エージェントからのサポートを受けてきた経験を基に、そんなお悩みや疑問にお答えしていきます!
僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。
この記事では、このような内容を解説していきます。
- プルデンシャル生命で活躍する人の特徴
- 元銀行員で役に立った点
- プルデンシャル生命での厳しい現実(営業・お金)
- 銀行からプルデンシャルに転職する人が多くない理由
今回は初のインタビュー企画ということで、銀行からプルデンシャル生命に転職して成功している方の話を基にまとめました。
読んで欲しい方
- 銀行からの転職を少しでも考えている方
- プルデンシャル生命への転職を少しでも考えている方
この記事を読むことで、自分が銀行からプルデンシャル生命に転職すべきなのか、すべきではないのか、参考になるはずです。
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1.プルデンシャル生命に転職して活躍する人の特徴
インタビューをしていて感じたのは、大きくはこの2つだと感じます。
- 信頼を築くことが出来る営業力がある
- 個人事業主としての意識の高さがある
それでは、解説していきます。
1-1.信頼を築くことが出来る営業力がある
自分の知り合いを紹介したいと思ってもらえるぐらいの信頼関係を築くことの出来る営業力が必須であると感じます。
なぜなら、月に5~10件の契約をしていくためには、毎回一人で新規顧客の開拓をしていては無理だからです。
このようなイメージです。
- Aさんの開拓→Bさんの紹介→Cさんの紹介→…
- Bさん→Dさんの紹介→Eさんの紹介→…
- Cさん→Fさんの紹介→Gさんの紹介→…
連鎖的に紹介をしてもらい契約に繋げていかない限り、月に複数の契約は無理です。
なので、自分のお客様にこの人は他に紹介したいぐらいだなと毎回思ってもらえるような信頼してもらえる存在にならなければいけないのです。
このためには、誠実さ・安心感などは当然ですし、定期的な情報提供であったり、逆に人の紹介をしてあげたりするなどの積み重ねが必要になります。
1-2.個人事業主としての意識の高さがある
プルデンシャル生命の営業マンで活躍している人は、1人社長の意識を持っています。
なぜなら、ほぼ1人営業かつ支払いも自分だからです。
私自身も形は違えど、個人事業主としていますが、支払いが全て自分というのは結構大変ですし、辛さを感じます。
銀行に在籍するだけで給料がもらえる、会食・プレゼント代・出張代など全て出してもらえるサラリーマンとは意識が異なってきます。
プルデンシャル生命の中には、別の方に聞いた話ですが数百万円の借金をしてでも、出張代や会食費を出しているとのことでした。
なので、毎回の訪問、出張が真剣勝負かつ大事な時間を使っているので、必死さが異なるので、活躍している方のレベルはサラリーマンとは別格であると感じます。
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2.元銀行員で役に立った点
中堅中小企業に対して決算書が読めるというのは、元銀行員の強さのようです。
業界毎に勘定科目や内訳も異なりますので、業界ごとの特徴も踏まえつつ、最終的に保険を活用することで、BS/PLをきれいにし、税金の支払いを抑えていく提案ができるからです。
また、決算書の話をしつつ、事業承継のための保険活用による資金確保の提案をすることで、成約率は上がるようです。
元銀行員のベースを使いつつ、お客様の決算書を良いものにして銀行への評価を上げるお手伝いをしつつ、保険を活用していくという提案が出来ることで、信頼関係は築きやすいとのことでした。
2-1.少し余談ですが…
もう一つ話をしていたのは、地方銀行出身者で地方で営業するのはやりやすいとのことでした。
理由はこの3点です。
- 地方のお客様はプルデンシャル生命という名前自体を知らないので、マイナスイメージをもっていない
- 地方の地主や2代目・3代目社長は、お金は持っているがそこまでやり手ではない
- 東京などの都心と比べて、競合が圧倒的に少ない
この3点の理由から、実は地方の方が狙い目であったりするとのことです。
プルデンシャル生命の東京支社から出張するのは負担が掛かりますが、ある程度地元地域に狙いを定めて、その地域を重点的に回るというのもありだそうです。
3.銀行からプルデンシャル生命に転職した時の厳しい現実
一番大きいのは、サラリーマンから個人事業主になるということです。
プルデンシャル生命という看板を背負った1人社長のような存在であり、ほぼ独立しています。
インタビューの中から厳しい現実を4つ挙げてみます。
- 1年目はある程度の固定報酬はあるが、数ヶ月契約0だと、固定報酬もほぼ0
- ほぼフルコミッション(完全報酬制)、かつ支払いは自分
- 大抵の人は伝手の無いところからの積み上げが必要
- 競合他社との争い
それでは、詳しく解説していきます。
3-1.1年目はある程度の固定報酬はあるが、数ヶ月契約0だと、固定報酬もほぼ0
1年目はある程度生活に困窮しないようにと、少し優しい面もあるようですが、契約0が続くと、固定報酬もほぼ0になるとのことです。
当然プルデンシャル生命に入る時点で、営業に自信がある方が入っているので、数ヶ月0ということはあまりないようですが、厳しい世界に変わりはありません。
3-2.ほぼフルコミッション(完全報酬制)、かつ支払いは自分
2年目までは固定報酬があるものの、2年かけて徐々に下がっていくので、2年目はほぼフルコミッション、3年目以降は完全に自分次第です。
さらに厳しいのはこんな点です。
- お客様のところへの交通費(日々の電車代・タクシー代・新幹線代)が自己負担
- 交際費(会食費・プレゼント代)自己負担
東京中心に回ったとしても、お客様と外食すれば1回に1万、2万円は掛かります。
これを毎日続けていると、月に20~30万円は平気で減ります…。
銀行員時代に、出張をお金をもらえる旅行だと思っていた人種とは異なり、超真剣勝負です(何もならなければ、ただお金が減るなので)。
なので、嫌になって辞める人もいますが、入社当初貯金が無い人はお金に困窮して辞めていく人もいるとの話です。
3-2-1.どのくらいもらえるの⁈
正確なことは分かりませんが、感覚的には上位2割ぐらいは、年収2,000万円程度ではないかとのことでした。
あとは、継続して成績を出しているかどうかなども影響するようなので、一概には言えませんが、狭き門にはなります。
また、年収2,000万円だとしても、毎月の交際費・交通費で数十万必要なので、実際には、1,500万円程度になるはずです。
3-3.大抵の人は伝手の無いところからの積み上げが必要
銀行時代のお客様をたどって拡大していくことも可能ではありますが、大抵は新規開拓が必要とのことです。
なぜなら、銀行時代のお客様だけでは限界があるからです。
中小企業との大きな契約を、年間数件取得できれば良いですが、1件や2件ではお金が持ちません。
ましてや小金持ちぐらいの個人であれば、毎月数件契約しないとダメ。
なので、大半の人は新規顧客→紹介といった流れを開拓していくのです。
3-4.競合他社との争い
日系の生保、他の外資系の生保、独立系の保険営業マンと当然競合します。
なぜなら、商品自体はほぼ皆一緒だからです。
終身保険、養老保険、定期保険などなど、会社を変えても大抵の保険は10年、20年で数%の利率の違いです。
なので、勝負を分けるのは商品力ではなく、総合的な営業力・信頼関係の構築なのです。
保険の契約をするのですが、営業マンと契約をするような感覚なので、他の保険の営業マンに勝たなければいけないので大変です。
4.銀行からプルデンシャルに転職する人が多くない理由
前述の厳しい面に加えて、この3つの業界的な要因や外部要因もあると考えます。
- 生命保険業界全体の魅力の低下
- M&A仲介への転職者の増加
- IT業界などのベンチャー・スタートアップへの転職者の増加
詳しくまとめていきます。
4-1.生命保険業界全体の魅力の低下
この4つが挙げられます。
- 金利低下による生命保険という商品自体の魅力低下
- 国内人口減少
- ネット保険の販売増加(コロナ下でさらに急増)
- 税金対策として用いられる全損・半損商品の減少
これらの要因から、生保市場はブルーオーシャンな市場とは決して言えず、対面販売を主としている生保の営業マンにはレッドオーシャンといっても過言ではありません。
4-2.M&A仲介への転職者の増加
私自身も銀行からM&A仲介に転職しましたが、転職サイトで金融系の求人を見ると、高年収の場合はM&A仲介の求人が目立ちます。
理由はこの4点であると考えます。
- 2025年には6割以上の経営者が70代以上になるのと同時に、2/3以上の会社で後継者がいないと言われており、M&A仲介コンサル需要が拡大
- コロナ下で、経営環境の厳しい会社が増加しており、M&A上場3社ともに増収増益の傾向
- プルデンシャル生命などの保険業界と比べると、固定報酬+インセンティブ、さらに交通費・交際費は会社負担
- 銀行の中堅中小企業営業に類似する業務
なので、保険業界よりもM&Aの業界に流れているといった事情もあります。
【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?
4-3.IT業界などのベンチャー・スタートアップへの転職者の増加
この流れも大きいと思います。
理由はこの3点であると感じます。
- 金融業界からは離れて、別の業界に挑戦したい
- 新規事業開発やこれからさらに成長するIT業界に身を置きたい
- ゴリゴリの営業をして目の前のお金を稼ぐよりも、やりがい・社会貢献を優先したい
3つ目の傾向も強いと考えていてます。
SNSなどにより個人の発信力が日に日に強まっており、稼ぐことを意図せず発信を重ねることで莫大な収益につながっている人も増えている気がしています。
銀行員がベンチャー企業に転職する4つの理由
5.【まとめ】銀行からプルデンシャル生命への転職は有利な面もあるが、厳しい現実が待っている
今回の記事をまとめるとこのような感じです。
銀行からプルデンシャル生命に転職して成功している方の特徴は以下2点。
- 信頼を築くことが出来る営業力がある
- 個人事業主としての意識の高さがある
また、銀行からプルデンシャル生命に転職して活かせた点は、決算書をしっかりと読むことが出来て、保険を交えた最適な提案が出来る点とのことです。
ただ、厳しい現実としては、以下4点です。
- 1年目はある程度の固定報酬はあるが、数ヶ月契約0だと、固定報酬もほぼ0
- ほぼフルコミッション(完全報酬制)、かつ支払いは自分
- 大抵の人は伝手の無いところからの積み上げが必要
- 競合他社との争い
このような影響もあり、転職者の中ではゴリゴリの営業であればM&A仲介、他にはIT業界などのベンチャーやスタートアップが増加していると感じます。
doda:求人数トップクラス、転職者満足度No.1転職エージェント
JAC Recruitment:30代以上の銀行員なら利用すべき転職エージェント
ビズリーチ:年収600万円以上なら利用すべき転職サイト
2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。