【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?

【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?

大手M&A仲介はインセンティブ報酬も合わせて年収も高そうだし、魅力的。
銀行とは異なりインセンティブ部分が多そうだし、転職先としてどうなんだろうか。
銀行から大手M&A仲介に転職するためには、どうすればいいのかなあ。

こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。2度の転職活動で10社以上の転職エージェントからのサポートを受けてきた経験を基に、そんなお悩みや疑問にお答えしていきます!

僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。

この記事では、このような内容を解説していきます。

  • 銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人・活躍しない人の特徴
  • 銀行出身以外で大手M&A仲介で活躍している人
  • M&A仲介市場の動向
  • M&A仲介3社の給与比較
  • 大手M&A仲介会社への転職するためには⁈

僕自身は大手M&A仲介会社で活躍には程遠く短期間で去りましたが、内部であらゆることを見てきたからこそという視点でまとめます。

  • 銀行の将来に不安を感じ、伸びる市場で営業マンとして挑戦したい人
  • 銀行内で営業成績を出すものの、年収の伸びに不満を持つ方
  • 大手M&A仲介への転職を視野に入れる方

この記事を読むことで、大手M&A仲介会社に転職する道筋、自分が挑戦すべきなのかすべきでないのか見えてくるはずです。

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1.銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人・活躍しない人

【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?

大手M&A仲介会社に転職する人の中で、金融機関出身の方の割合が一番多く、感覚的には半数以上であると感じます。

その中でも、ざっとですが銀行と証券会社の割合は3対2ぐらいに感じるので、大手M&A仲介の社員の3割強は銀行出身者と言っても過言ではありません。

またその中でも8割以上はメガバンク出身者という印象があります。

では、その中で活躍する人と活躍しない人には、どのような違いがあるのか、特徴をまとめます。

1-1.活躍する人

大手M&A仲介に転職する時点で、相応の営業力はあるという前提ですので、営業力については特段触れません。

大きくは、この3つの特徴が挙げられます。

  • サラリーマンではなく、ビジネスマンの考え方をしている人
  • ゴールまでのスケジュールを細分化し、お客様のスケジュールまでしっかりとコントロール出来る人
  • ビジネスを考えるのが上手な人

これらが挙げられるので、それぞれの特徴を簡単に解説していきます。

1-1-1.サラリーマンではなく、ビジネスマンの考え方をしている人

下記にまとめるとこんな感じです。

  • サラリーマン:あくまで与えられた仕事を80%~120%で返すだけの人、給料はもらうものという考え
  • ビジネスマン:自分で仕事を見つけて、100%以上の成果を出す人、給料は対価に対してしっかりと頂くものという考え

僕が銀行員時代も沢山の銀行員と接してきましたが、9割以上の方が前者ですし、僕自身も前者でした。後者になるのは並大抵の事ではないですし、私自身もまだなれていないと感じます。

M&A仲介は非常に責任の重い仕事であり、その業界で活躍している方は、ビジネスマンとしての意識の高さ・考え方の差を明確に感じます。

そして飲み会で、会社に対して愚痴を言ったりするような人は、ほぼいません(銀行内とは違って)。

愚痴を言うような気持ちでその会社に転職してこないので、飲み会もクリーンで良いものです。

1-1-2.ゴールまでのスケジュールを細分化し、お客様のスケジュールまでしっかりとコントロール出来る人

これは、M&A仲介という業務に起因します。

なぜなら、M&Aというのは企業と企業の結婚に例えられるぐらいデリケートかつ大きな事だからです。

M&A仲介業務には、様々なトラブルがつきもので、譲渡予定の先がマリッジブルーになったりする中で、ゴールに導いていく必要がある業務だからです。

最初から最後までスムーズに進むような案件はほぼ無いので、お客様をスケジュール通りに動かしつつコントロールすることは至難の技と言っても過言ではありません。

銀行の融資の契約とは、レベルが違います。

1-1-3.ビジネスを考えるのが上手な人

ビジネスを考えるのが上手で、お客様にM&A後に具体的な良いイメージを膨らませられるかどうかがポイントになります。

理由は以下の通りです。

  • 中小企業同士のM&Aというのは、企業と企業の結婚である
  • 大げさではなく、譲渡先の社長にとっては我が娘を手放すような気持ちで臨んでいる
  • 譲渡先は、手放した後に自分の会社がどうなっていくのか、具体的なイメージをしたい
  • 譲受先も譲受けた後にどうやって一緒に成長していくことが出来るのか具体的なイメージをしたい

なので、前述の通り普段からビジネスについて考えたりするビジネスマンの視点が欠かせないということです。

自分が全くビジネスについて考えたこともなく、相手に具体的にイメージさせることは至難の業ですからね。

1-2.活躍しない人

大きくは、この2つの特徴が挙げられます。

  • 嫁ブロックに合うor子供が生まれ、家庭環境が大きく変化した人
  • 単独行動が好きな人

それでは、これらの特徴を簡単に解説していきます。

1-2-1.嫁ブロックに合うor子供が生まれ、家庭環境が大きく変化する人

早期に退職理由にもつながりますが、早期に退職している人の大半の理由がこれです。

なぜなら、転職のタイミングは30歳前後の方が多く、子供が生まれ家庭環境が激変する人が多いからです。

社内でも仕事優先で離婚した人、離婚寸前だけど働いている人を沢山見てきましたが…。

M&A仲介業務は激務で、銀行よりもある程度自由な時間に働くことは可能ですが、超優秀な方でも入社1~2年は月100時間程度の残業(土日関係なし)をしています。

なので、個人的には子供が生まれたばかり、転職後に子供が生まれる人は注意した方が良いと思います。

1-2-2.単独行動が好きな人

これは銀行員時代もそうですが、単独行動が得意な方は結構厳しいです。

なぜなら、右も左も分からないM&A仲介業務で早期に結果を出すためには、先輩にフォローしてもらうしかないからです。

社内を見ていても、先輩に気に入られている方は、早期に結果を出したり、先輩から結果を分けてもらったりしていました。

そのため、右も左も分からないM&A仲介業務で早期に結果を出すためには先輩との関係構築が重要であり、単独行動が好きな人はよほどの実力が無い限り難しいです。

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2.銀行出身以外で大手M&A仲介で活躍している人

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銀行員以外で活躍している人で多かったのは、このような会社・業界です。

  • 大和証券(紳士的な営業力)
  • キーエンス(機械に強く、製造業の案件に異様に強い)
  • 一般商社・総合商社(ビジネスを考えるのが圧倒的に上手)
  • M&A仲介件数が多い業界の出身者(印刷・出版、機械、薬局・医薬品、IT、飲食など)

大和証券出身の方が活躍する一方で、野村証券出身者も沢山いましたが、勢いが空回りという印象で、大成している方は多くなかった印象があります。

ただ、入り口から決算書がしっかりと読み込むことの出来る銀行出身者は入り口からある程度強いです。

余談ですが、活躍している人の割合は銀行の中でも、三井住友銀行>みずほ銀行=三菱UFJ銀行と言った感じでした。

2-1.キーエンス出身者が強いの⁈

キーエンスとは言わずもがなですが、センサ、測定器、画像処理機器などの機械を販売するメーカーで、日本の年収ランキングでも常に上位の会社です。

なぜこの会社の営業マンが強いかというと、中堅中小企業の製造業の社長以上に機械に詳しいですし、歴史の長い製造業の案件は多かったので、引く手あまたという感じだったからです。

製造業の譲渡先の案件については、キーエンス出身者は圧倒的な強さを見せていました。なぜなら、経営者以上に機械に詳しく、製造についてのリアルな話が出来て懐に入りやすいからです。

キーエンスで鍛え抜かれた方が転職されてくるので、ゴリゴリの営業マンという感じは無いですが、経営者に入り込むのが上手すぎて、製造業の案件ではキーエンス出身者に勝つことはほぼ無理でした。

2-2.商社出身者が強いの⁈

これは、理由は簡単で常日頃商売の流れについてリアルに考えているからです。

銀行員もお客様に寄り添って、稟議を書くために調べますが、商社の営業マンは経営する側で一緒に商売をしているので、ビジネスへの考え方が染みついています。

商社出身の方で起業する方が多いのも、経営側でビジネスについて常に考えており、普通の人よりもビジネスをスタートするのに抵抗が無いからでしょう。

これが、M&A仲介でも非常に大切な技能で、経営者側の視点でモノゴトを考えられるので、非常に強かったです。

2-3.仲介件数が多い業界の出身者が強いの?

これは業界特化という方が多いですが、M&A仲介が件数が多い製造、印刷・出版・広告、薬局・医薬品、IT業界出身の方は強いです。

なぜなら、リアルに経験済みなので、銀行員なんかと比べてもその業界に関してはプロフェッショナルだからであり、その業界では経営者に近い視点を持つことが出来るからです。

逆に、銀行でもかなり業界に特化して担当している方なんかは、その業界のM&A案件に特化して攻めることで活躍している方もいます。

なので、銀行出身者でもそのような戦い方をしていくのも一つです。

3.M&A仲介市場の動向

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中堅中小企業のM&A仲介市場が伸びるのは明らかで、理由は以下3点です。

  • 経営者の高齢化が進み半数以上が還暦越え
  • 2/3の中小企業は後継者不在
  • コロナの影響で、事業承継を検討する経営者は多い

業界最大手の日本M&Aセンターの三宅社長も10月モーニングサテライトでこのように話しています。

中堅・中小企業は経営者は65歳以上の高齢者が多く、コロナ禍で心が折れた、体も疲れたといったといったお話も最近多く聞かれ、「事業承継を前倒しで検討する」際にM&Aを考える人が増えると思います。全国に廃業する可能性がある企業が127万社あるといわれている中、一定数の企業がM&Aに前倒しで動く可能性があります。

出典先:日本M&Aセンター「モーニングサテライト出演で、大きな反響をいただきました!


そのため、中堅中小企業を中心にM&A仲介の需要は圧倒的に増加するはずです。

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4.大手M&A仲介3社の風土・給与比較

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大手3社(日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライク)に共通している風土は、向上心が高く、自分で切り開くぞという人が集まっていること、また給与は固定給+インセンティブという体系です。

簡単に表にまとめるとこの通りです。

企業名風土固定給変動給
日本M&Aセンター教育体制はばっちり
他社と比べて行動管理は厳しい
M&Aキャピタルパートナーズ数字で詰める文化は少ない
育てる文化があり退職率は低い
ストライクより金融機関出身者が多く地銀出身者も多い
他社よりもゴリゴリの営業感は少ない

また、ご存じの通り、平均年収はM&Aキャピタルパートナーズ>ストライク>日本M&Aセンターです。

4-1.各社ともに平均年収が高い裏には…

それぞれの会社に平均年収の開きはありますが、平均年収は1,500~3,000万円程度と言われています。

平均年収を超えている方というのは固定給のほかにインセンティブを得ている方であり、固定給だけではどんなに高い人でも1,000万円超といったレベルです。

計測したことはありませんが、半分ぐらいの方は固定給+インセンティブで1,000万円を切っていると感じますし、入社後1~2年はインセンティブをもらえる要件を満たす人は少数派です。

つまり、(転職後1~2年は)30代で入社した人は銀行員の年収からほぼ間違いなく下がります。逆に実力主義で、20代で5,000万円程度稼いでいる人もいるので、夢ある職業ではありますね。

上には上がいて億を超えている人もいるようですが、それはこの3社合わせても数人いるかいないかです。

5.大手M&A仲介会社への転職するためには?

【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?

大手M&A仲介会社への転職を成功させるには、この3つを抑える必要があります。

  • 銀行員時代の営業成績を示すことが出来るかどうか
  • 中堅中小企業に寄り添いながらも、確実にゴールまでもっていくことが出来るかどうか
  • 激務でも耐えうることを示すことが出来るかどうか

それでは、解説していきます。

5-1.銀行員時代の営業成績を示すことが出来るかどうか

営業マンとしての転職になるので、ここが一番大事な部分です。

職務経歴書などにも数字を具体的に記載しますが、面接でも実績の部分を中心に聞かれます。

  • 社内の営業マンの中で、上位何パーセントなの?
  • 受賞歴は?
  • 受賞した賞はどのくらいの割合の営業マンが取得できるの?

このような質問が飛んでくるので、上位10%には入っていますというエピソードを交えて、用意しておく必要があります。

5-2.企業に寄り添いつつ、ゴールまでもっていくことが出来るかどうか

前述の通り、M&A仲介は非常に責任の重い業務なので、中堅中小企業に誰よりも寄り添う必要があります。

また、寄り添うだけではなく、最初のゴール(最終的には事業の発展)である契約まで運ぶ必要があります。

なので、銀行の営業マンとして中堅中小企業に寄り添いながらも、結果を出したエピソードを最低でも2つ、3つは用意しておく必要があります。

5-3.激務でも耐えうることを示すことが出来るかどうか

これは、自分自身に問うことなので、面接対策ではありませんが、面接でこのようなことを聞かれることがあります。

うちは働く時間も長くなるし、帰りが遅くなったり、案件によっては土日も出たりすることもあるかもしれないけど、家庭環境は大丈夫?

と…。

これに本心で大丈夫ですと言える状態にしておきます。

繰り返しになりますが、家庭環境が変わりそうなタイミングや変わったばかりであれば慎重な判断が必要です。

尚、実際に私が大手M&A仲介に転職した時に活用した自己PRの考え方や職務経歴書の作成方法については、リアルにまとめていますので、検討される方は参考までにどうぞ。

6.【まとめ】銀行からM&A仲介に転職をおすすめするのはビジネスマン!

今回の記事をまとめるとこのような感じです。

  • 銀行からM&A仲介に転職して活躍する人は、サラリーマンではなくビジネスマン、ビジネスを考えるのが得意な人
  • 転職後に家庭環境が大きく変わりそうな人は要注意
  • 間違いなくM&A市場は伸びるので、M&A仲介の需要は増加
  • 大手M&A仲介会社への転職を成功させるには、具体的な実績&エピソードが必要

今回は少し厳しめに記載しましたが、これが私が内部で感じたリアルです。

最後に、大手M&A仲介会社におすすめする人をまとめますが、以下の方々です。

  • 我こそはビジネスマンだという方
  • 銀行内で圧倒的に営業成績を出している方
  • 銀行内で少し腐り気味な自分を何としても変えたいという方

1つ目・2つ目はいうまでも無いですが、3つ目の方も是非挑戦してみてください。

なぜなら、大手M&A仲介会社には銀行と比較にならないぐらい意識が高く、前向きな方が多く、仮に活躍できなかったとしても良い刺激がもらえるからです。

そこは私も財産だと思っているので、挑戦してみてはいかがでしょうか?

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2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。