・銀行員生活はつらすぎるけど給料は高いし、オワコン業界とはいえここにいた方がいいんだろうな。
・自分はうつ病なのだろうか、これからどうしたらよいのか分からない。
こんにちは、月間1.5万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトル(@satoru_blogger)です。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ご覧ください。
僕自身は、みずほ銀行(個人・中堅中小企業・大企業・ファンド営業、2度行内表彰受賞)→M&A仲介(営業)→資産運用系ベンチャー(営業)と10年程度の営業活動を経験。現在はフリーランスに転身。
僕は銀行で3店舗目まで在籍していましたが、下記から分析するに1店舗目の半分以上は完全にうつ状態でした。
- 土日を何とか楽しくするために、狂ったように旅行の予定を入れて気を紛らわしていた
- 日曜日の午後から次の日の仕事が死ぬほど嫌だった
- 一番ひどい時には1時間半おきに目が覚めた
- 便の出方が超不規則&ほぼ下痢気味だった
そんな僕が、実体験、周りの恐らくうつ病だった方のエピソードを交えつつ、解決策などをまとめていきます。
- 2店舗に跨って仕事がつらい、きついとしか感じていない方
- 自分はうつ病なのかもしれないと感じる銀行員
この記事を読むことで、うつ病手前orうつ病の方が行動できるきっかけになればうれしいです。
1.うつ病になってまでなぜ銀行員の地位を守るの?【身体が資本です】

うつ病になってまで、銀行員の地位を守る必要はありません。
理由はこの4つです。
- あまりに嫌であるにも関わらず、続けるほどの価値がある業界ではない
- 自分が50代or60代前半で亡くなる可能性もあるのに、銀行員でほぼ一生を終えたくない
- 幸福感が高い人は生産性が37%高い
- 一番大事なのは自分の身体であり、銀行員としての地位ではない
結論は上記の通りですが、詳しく解説していきます。
1-1.あまりに嫌であるにも関わらず、続けるほどの価値がある業界ではない
理由はこちらの3点です。
- 銀行≠オワコン、銀行員≠オワコン、銀行のリテール事業&リテール事業中心の中堅以下の地方銀行=オワコン
- すでに他業界・外資系のIT企業からの圧力等で、今後は今まで以上に淘汰が進む(銀行はどの程度オワコンなのか?)
- 全般的にオワコンな業界=年収・給料は下がる傾向
ということで、少し厳しめにいうと、銀行員生活が嫌で仕方ない人が、居続ける理由の方が僕には見当たりません。
1-2.自分が50代or60代前半で亡くなる可能性もあるのに、銀行員でほぼ一生を終えたくない
日本の寿命は延びているとはいえ、60歳前半までに亡くなる割合は、6人に1人程度であり、他人事とは言えません。
さらに、大きなストレスはいろいろな病気(急性胃腸炎・自立神経失調症・突発性難聴など)につながるので、統計データはありませんが、ストレスの大きい銀行業界はもっと割合が多いかもしれません。
厳しめにいうと、嫌でやりがいを全く感じない銀行員生活を50~60歳まで過ごすことに何の価値があるのか、理解が出来ません。多少なりとも楽しさがある方は別です。何のために生きているのでしょうか…。
1-3.幸福感が高い人は生産性が37%高い
これは、ウェアラブルセンサで人の行動を定量的に測定、分析する日立製作所の矢野和男フェローの言葉ですが、
ハピネスレベルの高い人は仕事ができる、ということも大量なデータによる研究でわかっています。定量的には幸福な人は仕事の生産性が平均で37%高く、クリエイティビティは300%も高い。
出典先:NEWSPICKS「幸福な人は仕事の生産性が平均で37%高い」
とのことです。
裏を返せば、うつ病の人は人生をめちゃくちゃ損しているということになります。
大半の人生を生産性の低い時間で過ごしていることになるので。
1-3-1.ただ、ここで余談ですが…
たまに、好きなことで生きていくんだみたいなことを語っている方がいて、僕はこの意見に肯定派です。
レベルは違えど、ホリエモンとか、箕輪さんとか、この前炎上した竹花さんとかもそういう考え方です。
が、ここで絶対に勘違いしてはいけないのは、好きなこと=楽ではないということです。
彼らは、僕らの何倍も努力しているし、蓄積もあります。
僕もWeb制作やブログは好きでやっているのですが、決して楽ではありません。
泥臭い営業の方が多いし、面倒なことも多々ありますし、銀行員(サラリーマン)の方が良かったかもなと思うことも当然あります。
手続きやルールは面倒だけど、何だかんだその手続きやルールに則っていれば銀行が守ってくれるので。
なので、仮に銀行員を辞めて好きなことで生きていこうとしても、楽が出来ると思ったら大間違いで、そこだけは押さえておくべきです。
1-4.一番大事なのは自分の身体であり、銀行員としての地位ではない
これは題名の通りですが、一番大事なのは自分の身体です。
銀行員の地位・年収・評判・名誉…は、正直健康な身体・気持ちさえあれば、取り返せます。
ただ、ここでうつ病が長く続いて、一生うつ病のようになってしまったら、人生がそれで終わってしまうかもしれません。。
銀行を辞めて活躍している方は沢山いるので、銀行を辞めた身近な人に相談してみるのもおすすめです。
とにかく、まずは自分の身体のことを第一に考えましょう。
2.うつ病認定手前で休職・転職した方

うつ病認定を受けている人はほぼいないはずですが、いくらでも同僚でうつ病だなと感じた方は沢山います。
なぜなら、銀行員は少しプライドも高めなので、そのような認定を受けたくないと思うからです。
今回は、周りでうつ病認定は受けていないものの、休職or明らかにうつ病だと感じた方々の当時→現在をご紹介したいと思います。
ご覧いただいている方の今後のステップに、少しでもお役に立てればと思います。
ちなみに、余談ですが僕に少しだけ関心を持った方は、僕のプロフィールをご覧ください。現在はWeb制作&マーケティングに挑戦中です。

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宣伝はここら辺で止めて、次に進みます。
2-1.最初の支店で活躍していた3つ上の先輩Aさん
この方は、高校・大学ととあるスポーツで華々しい実績を出し、ファンも多数いたぐらいのちょっとした有名人で、誰もが体育会系と言うぐらいの方でした。
- 入行店:2度行内表彰受賞
- 2店舗目:希望通りの部署に異動したものの、そこの上司と合わず衝突→ほぼ鬱状態になり、会社に出社できず、数ヶ月休職
- その後:復活し、別部署に異動後、支店で再度活躍中
この方は超優秀な方だったので、一度×はつきましたが、何とか復活してきていて、今でも活躍しているようで、こんな復活型もいます。
ただ、超体育会系&優秀な営業マンだったので、休職したという話を聞いた時にはびっくりしました。
2-2.非常に優秀で出世コースを進んでいたBさん
同期の中でも行内テストは常に上位で、頭の回転も良く空気も読めるので、入行店、2店舗目はそつなくこなしている方でした。
- 入行店・2店舗目:受賞歴こそないものの、そつなくこなし、3店舗目でも出世コースへ
- 3店舗目:担当常務のあまりにも理不尽な対応により超激務&育児で疲弊→ほぼうつ状態でになり、1ヶ月休職
- その後:何とか復活して同じ部署で働くものの、同じ部署であるためきつそうな状況が続く
同期の中でも優秀な方だったので非常に残念ですし、優秀な人間ですら潰してしまう組織の暗黒さを感じました。組織としてももったいないし、結局ただのコマでしかないのだと感じます。
2-3.3店舗目で死にたいと言っていたCさん
言い方は悪いですが、非常に要領の悪い方ではあったので、上司から厳しく言われているのも致し方ない面があるような方でした。
- 入行店・2店舗目:比較的、平和な部署で何とか生き延びていた様子
- 3店舗目:僕とは2店舗目で一緒に働いたのですが、毎日上司から罵声を浴び続け→金融業界で転職
- 現在:当時よりは楽しくやっている様子
この時に死にたいと言っていた時の様子は、銀行員あるあるでも取り上げていますが、結構リアルにやつれていたので、転職して正解だったと思います。
2-4.東大出身で優秀だったDさん
Bさんと同様に優秀で、東大出身の方でした。
- 入行店:営業としても相応に活躍
- 2店舗目:東大出身で官公庁に出向し、僕らとは別のルートを歩む
- 3店舗目:銀行に戻り、花形の営業部で上司から潰される日々→調査系の会社に転職
- 現在:給料こそ若干減るものの、楽しそうに日々勤務している
銀行に戻ってから、花形部署とはいえ、厳しい営業部に戻り非常に苦労していた様子でした。
今では、程よい職場環境で楽しそうにやっています。
今回4名を紹介しましたが、考え方は千差万別です。
他にもうつ病っぽい方は沢山見てきて思うのですが、銀行を辞めて給料を下げた方が多いですが、総じて銀行時代よりも明るくやっているので、恐らく将来的には銀行にいるよりも価値を生んでいるんだろうなということです。
なので、まだ銀行員で耐えているだけの人を見ていると、一歩踏み出してしまえば大分気がら楽になるのにと思ってしまいます。
3.うつ病について少しだけ触れておくと…

うつ病には明確な基準は無いので、参考までに厚生労働省が出しているうつ病について少しだけ触れておきます。
3-1.うつ病とは
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。
出典先:みんなのメンタルヘルス「うつ病」
3-2.うつ病のサイン・症状
これは、うつ病のサイン・症状の一部だそうですが、
●抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
出典先:みんなのメンタルヘルス「うつ病」
●何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
●疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
●イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
●悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
●思考力が落ちる
●食欲がない
●体がだるい
●疲れやすい
●動悸
●胃の不快感
●便秘がち
●めまい
●口が渇く
これらに当てはまる場合は要注意ですし、対処法を考え早めに実行すべきです。
4.うつ病かどうか怪しい銀行員が進むべき道

大きく3つに分けます。
- うつ病の症状が軽めの方
- うつ病の症状がまあまあ重めの方
- うつ病の症状が非常に重めの方
これは当時ほぼうつ病だった状態を経験した僕が考えた選択肢です。転職した後、フリーランスになったからこそ行きついた僕なりの答えを記載しますので、一つの参考にしてください。
4-1.うつ病の症状が軽めの方
僕であればこの順番です。
- ある程度お酒を入れて忘れる
- 銀行業界の人間以外に相談する
- 別業界への転職を見据えて、その業界に必要そうなスキルを身に付けていく
なぜなら、まだ症状が軽めであれば、ある程度銀行内でのやる気もあるはずですし、銀行業務をやりつつ他のことに挑戦する余力はあると思います。
場合によっては、副業解禁の銀行員は副業申請して副業開始、副業解禁でない銀行員は給料の発生しない副業をすればよいと感じます。
育児をする必要が無く、時間的な余力のある方にはおすすめの進め方です。
4-2.うつ病の症状がまあまあ重めな方
僕であればこのようにしたいと思います。
- 即転職エージェントに登録・相談
- とりあえず耐えられる限り、休職はせずに転職活動を継続
このレベルであれば、しばらくは銀行業務に耐えられる可能性が高いので、何とか銀行業務を続けつつ、中期的に転職先を探します。
ただ、うつ病の症状が重くなるにつれて、他への行動にも力が入らなくなるので、状況に応じて動きを変えた方が良いです。
4-2-1.少しだけ余談ですが…
転職活動はどれだけうまく順調に進んでも2ヶ月は掛かります。
なぜなら、転職エージェントに相談→職務経歴書等の準備→申込→面談調整→面談(1回~3回)→内定→条件面談→決定という流れが一般的だからです。
面談調整から実際に面談するのも1週間程度掛かったりしますし、面談後の合否を待った後に、再度面談調整・面談となるので、3回続けるだけでも軽く3週間以上は掛かります。
昨年上場したベンチャー企業では、人を重視しており、6度面談した挙句、不採用となりました…。
僕自身が銀行からの転職を決意するまで、決意後、退職するまでの手続きなどの流れを細かくまとめているので、よければこちらを参考にしてください。

【銀行員の転職活動記】年収1000万でも辞めました!
4-3.うつ病の症状が非常に重めの方
僕であればこのようにしたと思います。
- 即転職エージェントに登録・相談
- 転職先が早々に決まらなければ、休職も視野に入れる
- 休職が出来れば、当面休職しつつ、中長期でスキルを身に付けつつ別業界への転職活動を継続できる
これはあまりおすすめしませんが、退職代行などのサービスもあるので、休職後にどうしても今の職場に出たくないという方は、究極そのような手段もあります。
以前と違って、そのようなサービスも充実してきているので、死ぬほど今の職場に行きたくないという方には、利用できるサービスです。
5.【まとめ】うつ病になってまで、銀行員の地位を守る必要は無い!

今回の記事をまとめるとこのような感じです。
題名の理由としては、以下の通りです。
- あまりに嫌であるにも関わらず、続けるほどの価値がある業界ではない
- 自分が50代or60代前半で亡くなる可能性もあるのに、銀行員でほぼ一生を終えたくない
- 幸福感が高い人は生産性が37%高い
- 一番大事なのは自分の身体であり、銀行員としての地位ではない
うつ病は、一度発症するとその後再発する可能性は50%とのデータもある様です。
最初のうつ病がより深刻であればあるほど回復も遅いですし、再発する可能性も高くなるでしょう。
なので、長期間他のことに手が付かない方は、自分の身体を一番に考えて、早めに行動した方が良いと感じます。
>> 【5社以上の転職エージェントの活用経験あり】転職エージェントよりも企業選択に時間を掛けるべき!
>> 2度の転職活動を経験した僕が学んだ転職エージェントの上手な活用術