銀行員の仕事は大変そう。
やっぱり大変で、つらいのかなあ。
こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。
僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。
ここでは、これらの内容を解説します。
- 銀行員が大変だと言われる理由
- 銀行員のささやか過ぎる楽しみ
自分自身の経験、周りにいる銀行員仲間の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。
- 銀行志望の方
- 銀行に少しでも関心のある方
この記事を読むことで、銀行員の仕事のリアルがイメージできるでしょう。
そもそも銀行員の仕事は大変そうだけど、どのような業務があるのという方は、銀行員の業務とは⁈元みずほ銀行員がリアルかつ細かく解説を読んでから、次をどうぞ。理解が進みやすいはずです。
元みずほ銀行員が感じた銀行にしかないつらいこと・大変なこと6つ
それは、下記の通りです。
- 事務処理が細かい
- すぐに銀行内の細かなルール・手続きが変わる
- 資格取得の勉強が多い
- 銀行員というだけでお客様からの要求が高い
- 残業時間が減っているのにノルマが減らない
- 人事異動時の飲み会が多すぎる
詳しく解説します。
事務処理が細かい
銀行ほど事務のルール・手続きが細かい業界は無いでしょう(銀行員あるあるとは?)。
なぜなら、金融庁の管轄下で縛られ、信用商売だから。
僕自身は入行する前の想像の20倍以上細かい組織だと感じましたが、周りもそれに近い感覚ではないかと思います。
ス●ガ銀行のような不祥事が起きてしまうと、一発アウトです。あれは少し極端でしたが…
3年も経過すると、銀行に染まり、段々と銀行の事務には慣れますが、とにかく細かいです。
もし、他の業界から転職してきた人はびっくりすると思います。
すぐに銀行内の細かなルール・手続きが変わる
事務処理が細かいだけでなく、すぐにルール・手続きが変わります。
なぜなら、日々どこかの部支店で事務ミス・クレームが起きて、再発防止策として新たなルールが出来上がるから。
金融庁からの目が厳しく仕方ないのですが、何かトラブルが発生した時には、再発防止策を検討して、ルール化せざるを得ないのです。
定期的に金融庁・日銀・本部からの監査対応があるので、それに即時に対応していかないと、監査対応時に即死します。
また、厄介なのは上司が過去のルールしか頭に入っておらず、新ルールを把握していないがために、新ルールに基づいて事務処理をした際に、上司への説明に時間を要することです。
大抵の上司は、自分の過去の手続内容の記憶が正しいと思っているので(銀行で働く前に知っておくべき銀行員のストレスとは⁈)。
資格取得の勉強が多い
銀行に入ると、大半の人が資格マスターにならざるを得ないので大変です。
なぜなら、人事評価に関わるので。
僕も、証券外務員1種・2種、FP1級・2級、宅建、銀行業務検定、簿記2級など数えきれないほどの資格を取得しました…
銀行から転職をする際に、履歴書に資格を書くのに困ることは無かったのですが。
銀行員というだけでお客様からの要求が高い
これはよく思いました。
なぜなら、世の中の人間は銀行員というだけでほぼ何でも知っていると勘違いしているから。
確かに勉強もしているし、毎日日経新聞も読んでいますが、銀行員は神ではありません。
日々あらゆる経済系の記事に目を通して情報収集したり、努力は惜しみませんでしたね。その癖のお陰で、経済の流れなどには詳しくなりましたが(笑)
最初の数年は、とにかく勉強・日々の情報収集によって自分の会話の引き出しを増やしス努力が欠かせません。
残業時間が減っているのにノルマが減らない
毎年、徐々に残業時間が減っているはずのに、毎年ノルマ(銀行のノルマとは?)が減ることはなく、むしろ増えます。
なぜなら、銀行とはいえ上場企業なので売上と利益の両方を伸ばしていく必要があるから。
- ×:残業&ノルマが減少→減収減益 or 減収で利益は横ばい
- △:残業が減少、ノルマが同じ→売上は横ばいで増益
- 〇:残業が減少、ノルマが増加→増収増益
この一番下を狙っているので、自然と業務の密度が濃くなり、大変さは増しており、上司はよくこんな言葉を漏らします。
今の若い人はある意味大変だよなあ。残業時間も減っていて、先輩が教える時間もないのに、ノルマは少しずつ増えて。
また、最近の支店は人員を減らす傾向にある中で、取引先数は減らないので、とにかく支店の同期は大変そうです。
【元みずほ銀行員が答えます】銀行の残業時間ってどのくらい?
人事異動時の飲み会が多すぎる
人事異動(銀行の異動の実態を解説)の週は、ほぼ毎日飲み会と覚悟しておいた方がよいです。
なぜなら、 異動する人に対して人事異動の不安から解消してあげるために、昼夜共に忙しくしてあげるという無駄な気遣いがあるから。
3年超いると、部署への愛着も少しあるので、1回はありがたいですが、5回続くと逆に早く次の部署に行きたくなります。
また、銀行の人事異動は大小含めて年に5,6回はあるので、その度に連夜の飲み会となります…
この少し有難迷惑な実態を含めた実態を銀行が激務と言われる理由を元メガバンク銀行員が徹底解説でまとめています。
銀行員のささやか過ぎる楽しみ4選
それは、下記の通りです(10年弱の銀行員生活で感じたやりがいは⁈)。
- 異動時の新担当者への引き継ぎ
- 金曜日
- 必ず取得しなければいけない長期休暇
- お盆や年末の銀行営業日の際の空いている電車
詳しく解説します。
異動時の新担当者への引き継ぎ
銀行員は所属部署に3年以上所属していると、異動日に自分が異動するのではないかとそわそわし始めます。
なぜなら、所属している部署での業務や雰囲気に飽きつつあり、気分転換をしたくなってくるから。
実際に異動の辞令が出た瞬間に、肩の荷が下り、所属していた業務を新担当者に引き継いでいくと、数年間で一番身体が軽くなります。ジャンプが2倍になるぐらいに。
ただ、それも束の間で、次の週には新しい部署での引き継ぎが始まるので、また気持ちが重くなりますが…
なので、ささやかで一瞬の楽しみです。
金曜日
銀行員こそ、まさに「花金」という言葉が似合います。
なぜなら、月曜日から金曜日まで大変で、追い込まれるから。
僕も金曜日の午前中ぐらいから異様にやる気を出して、嫌なことを金曜日中に済ませるようにしていました。
業務が大変な分、金曜日が楽しみになるのは間違いないです。
必ず取得しなければいけない長期休暇
銀行法で決まっているのではないかというぐらい、必ず1年で1度は5営業日連続で休暇を取らされます。
なぜなら、銀行側として不正防止のために長期でお客様との接点を絶たせたいから。
担当者がお客様と密になりすぎて悪いことを企んでいても、この長期休暇で発覚するぞという様に担当者に思わせて、悪いことをさせないようなけん制機能を働かせたいのです。
まあ、仮に休んでいてもいくらでもお客様との連絡手段はあるので、けん制機能になっているのかは不明ですが…
ただ、結果としてこの長期休暇は義務的で取得しやすいので、1年で一番の楽しみといえるでしょう。しかも世間と長期休暇が被らないので、旅行代も安くなります。
お盆や年末の銀行営業日の際の空いている電車
これは本当にささやかに楽しみですね。
普段の満員電車は、無駄に体力を奪われますからね。
世間がお休みモードに入っている中で働く大変さはありましたが、普段とは違う朝のスタートになるので、少し楽しみではありました。
また、休みが意外と多い実態については、銀行員は休みが少ないのか⁈【実は休みは多い方です】でまとめています。
【まとめ】銀行員は大変なことが多いけど、ささやかな楽しみがある!
今回の記事をまとめるとこのような感じです。
- 銀行員が大変だと言われる理由はいくつかあるが、その中でも事務処理の細かさ、細かすぎるルール・手続きの変化、資格取得の勉強、飲み会の多さが挙げられる。
- 逆に銀行員がささやかな楽しみは、異動時の新担当者への引き継ぎ、金曜日、長期休暇、お盆や年末の銀行営業日の際の空いている電車ぐらい
業務自体は、仕事と割り切っている人が大半で、業務を楽しめている人は少数派ですかね。
2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。