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全4話で銀行員生活をリアルにお届けしています。
Part2では、最初の新入社員研修を終了後、支店配属~OJTを通して奮闘する一部始終をお伝えしていきます。
1.窓口業務のOJTスタート
新入社員研修を終え、いよいよ支店配属です。
期待・緊張・不安…様々な感情を抱えつつ、配属初日を迎えました。
これからが勝負だ。少なくとも3~4年はこの支店で仕事するわけだし、まずは支店の人に気に入られるように明るくいこう。
意気込み新たに、支店でのOJTがスタートします。
基本的には、恵まれていて、1年間先輩の下で、OJTにより支店業務全般に慣れていきます。
僕は法人営業の配属だったので、窓口→融資・外為事務→法人営業といった流れです。
配属当日、支店長・副支店長・課長等、支店のメンバーに挨拶を済ませると、早速1階にある自分のデスクへ。
支店の1階には窓口があります。
まずは銀行業務の3大業務といわれるうちの2つ(預金・決済)の流れを理解するために、1階の窓口業務のOJTから始まりました。
1階は女の人が多いし、見た感じほのぼのした雰囲気で仕事してるから、当面は楽しくできそうだな
そんなお気楽な予想が、嬉しいことに的中します。
1階の窓口業務の女性は皆優しく、何でも丁寧に教えてくれます。
一方、大変なこともあるといえばありました。
それは勉強です。
証券外務員・生保・損保等の資格の勉強や、研修での課題、社内試験に向けた勉強など、仕事からの帰宅後はひたすら勉強する日々…。
とはいえ自分はそこまで勉強嫌いではなかったですし、仕事中は優しい女性に囲まれ、平和そのものだったので、
本当に良い会社に入ったなあ。
と、毎日思っていました。
そんな調子で平和な3ヵ月間が過ぎて…
優しく指導してもらい、大まかに預金・決済の流れを理解し、窓口業務のOJTを終えることができました。
2.融資・外為業務のOJTスタート
1階でのOJTを終え、2階の支店長・副支店長・直属の上司になる課長・営業の指導員に、1階での研修内容を簡単に報告後、融資・外為業務のOJTが始まりました。
支店長のいないところで、上司にはこのように言われ、
支店長というのは中小企業でいうと社長であり、恐らく君が思っている数倍も偉い人だから、色々な言動には気を付けてね。
はっ、はいわかりました。
このようなありがたいようなありがたくないような忠告を受けて、2階でのOJTがスタート。
まず、2階での1年目の仕事は、融資・外為関連の事務や、企業格付、稟議の作成、電話番です。
この数ヶ月は事務が中心のOJTです。
よし。先輩に信頼してもらえるよう、スピーディに正確に仕事を進めていこう。電話も、同期よりいっぱい取るぞ!
やる気全開で臨みましたが…
電話をつなごうにも、相手の名前を聞き取るのも大変だし、支店側の担当者の顔と名前が一致しないで苦労する日々が、1週間程度続きました。
その後、徐々にそれにも慣れてきて、電話には余裕が出てきて、慣れない敬語上達してきました。
ただ、営業の指導員から渡されている格付や稟議等の作業は簡単にはいかず…
こんなやりとりが毎日のように続きます。
2階の先輩方は、さすがに1階の女性たちのように優しくはありません。
でも人情味のある方たちばかりで、厳しさはありつつも使い物にならなかった僕に対して丁寧に指導してくれました。
そのため僕も、高いモチベーションを保ちつつ過ごすことができていました。
しかし、一方で法人営業の課では先輩の法人担当が…
とある先輩が、課長にぼこぼこに怒鳴られています。
数名の法人担当が上司の標的にされ、ほぼ毎日のようにこのような光景が目に入ってきたのです。
1階とは雰囲気も全然違うし、こんな雰囲気の職場で営業担当は実績上がるのかなあ。ピリピリしまくってるし…。ほぼ毎日のように怒られている先輩の目も死んでるしなあ。
自分は上司の標的には決してならないようにと心に誓いながら、先輩に厳しい指導をもらいつつ、融資・外為業務のOJTを終えました。
3.法人営業のOJTスタート
稟議の作成・格付けの指導をしてくれていた先輩は、非常に優秀な方で、今の支店が入行店であるにもかかわらず、すでに2度行内表彰を受けている方でした。
その先輩の下で、いよいよ法人営業のOJTがスタート。
内容としては、その先輩の雑用をしながら、一緒に取引先に訪問をして営業ノウハウを吸収するといったイメージです。
その先輩の営業手法はヒアリング中心で、相手に話をしてもらい気持ちよくなってもらったところで、大事な提案をコンパクトかつ丁寧に行うというもの。
あまりがつがつ営業しているという感じではないのですが、契約は決まるという感じで、非常に効率的。
さすが、1店舗目で支店一活躍している営業マンは違うなあ。自分も来年担当先を引き継いだら、こんな感じでやりたいなあ。
先輩を見ていて、この4つがすごい大事なんだなあと感じました。
- タイミングを逃さない・見計らう
- 潜在的なニーズを見つけ出す
- 事前準備をしっかりとする
- 準備~商談までの流れの無駄が無い
なかなかこれが出来ず、2年目以降の営業に苦労するわけなんですが…
徐々にピリピリした2階の雰囲気にも慣れて、日々葛藤しながらも比較的平和にOJTの日々が進み、あっという間に1年目が終わりに近づいてきました。
4.入社1年後研修
1年目の終わりごろ、入社1年後研修が行われ、最初の研修で長期間一緒に課題や試験を受けたグループで集まり、よく顔を知る者同士で行われます。
ただ、1年目の最終確認テストが行われるということで、複数科目(預金・為替、融資、外為、その他)の試験が終わるまではピリピリムードで研修が進みます。
新入行員にとっては1年で1番大事といっても過言ではないほど大事な試験が行われ、自分が所属する支店の上司陣に結果がすぐに伝わります。
その結果如何によっては、次の週からの支店での扱いが決まりそうなので、皆必死。
試験の結果は、中の上といったイメージで、まあまあでした。
試験後は、緊張感からも解き放たれて、ゆったりとした雰囲気で、1年間の振り返りと2年目の決意を語り合います。
そんな中、休み時間中にこんな会話が…
同期とはこんな話で持ちきりで、少し不安を抱えながらも楽しく1週間を過ごしました。
同期と情報交換をし、励ましあったことで2年目に向けて再度モチベーションを上げることもできました。
さて、こんな感じでドキドキの1年目が終わり…激動の、そして暗黒の2年目がスタートしたのです。
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