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全4話で銀行員生活をリアルにお届けしています。
Part4では、銀行での2カ店目での業務、出会い、銀行業務への疑念についてお伝えしていきます。
1.取引先は上場企業
何もかも初めてでしたが、なんせ引き継ぎ期間が忙しすぎて、期待や不安を感じる間もなく2カ店目での銀行員生活がスタートしました。
さとる「勝負の2カ店目だな。結構良い部署に配属してもらえたし、さらなるステップアップのためにも稼がないと」
意気込み新たに始まった2カ店目の銀行員生活ですが、前任から引き継いだ担当先は1カ店目の時と比べても規模が大きくて、1部・2部の上場企業ばかり。
上場企業を担当するのは、この時が初めてです。
1カ店目では手にすることも無かった「有価証券報告書」を、愛読書のごとく読み込む日々。
上場企業への提案というのは、イチ担当者で出来ることが限られており、中小企業への提案と比べるとこのように大きく異なります。
- 上場企業:課長・部長→自分、役員→次長・部長、社長→部長・役員
- 中小企業:社長→自分、挨拶がてら社長に支店長・副支店長・課長
上場企業の役員・社長にアタックできるような営業活動を行うという感じで、最終的には上同士で決めることが多かったりします。
なので、中小企業営業のようにほぼ自分で全てを完結させるような楽しさには欠ける部分があり、個人的には中小企業や個人の営業の方が合致しているような気がしました。
ただ、出世を考えると、営業部や大きい取引先のある支店の方が良かったので、人事部との面談ではなんとなく大きい取引先を担当したいですと言っていました。
2.仕事は可もなく不可もなく
仕事内容は1カ店目と同様に法人営業だったわけですが、2カ店目での仕事の出来は、終始「可もなく不可もなく」といった感じで、進んでいきます。
特別うまくいっていたわけではないですが、悪くも無かったです。
もちろん仕事ですから、いろいろなストレスやトラブルもありました。
というより、1ヵ店目が辛すぎて、苦労した分、動じなくなったというのが強いかもしれません。
最終的には初の行内表彰も獲得できたので、それなりに良い感じでは過ごせたと思います。
3.とある部長との出会い
2カ店目にはこんな珍しい上司がいました。
これは、当時の部長が僕らに言ってくれた言葉です。
こんなことを言う部長は珍しいです。「大事なのは自己研鑽だ」なんて言う上司は、聞いたことがないです。だって、部長や上司の昇格にとっては数字が一番重要な指標なので。
また、上しか見ていない上司は、一緒に働く時の部下の短期間の成長よりも、目の前の数字の方が大切と考えますしね。
銀行にいる役席者は皆が皆、部下に激しく実績&安定した事務だけを求めるものだと思い込んでいました。
部長の言葉は当時の僕の胸に突き刺さり、それから僕は猛勉強するようになりました。1年目の時以上に勉強しました。
結果、多くの資格を取ることができました。宅建、簿記、FP…と。
この部長と出会えたことで、勉強する癖を身に付けたこと、自分を磨き続ける大切さを学んだことは大きな収穫となりました。
4.転職をしてく同僚たち…
2カ店目で印象的だったのは、何人かの同僚が転職していったことです。
転職理由は人それぞれでした。
銀行での仕事がイヤになったという人もいれば、もっとステップアップしたいという人、離れ離れに暮らしている家族のもとへ行きたいという人…
僕自身はそこまで「辞めたい」という気持ちは無かったので、「転職」していく人たちを見て、まだ他人事のように感じていました。年収は順調に上がっていましたし。
話は反れますが、当時同じチームにいた同僚は、現在半数以上が転職しています。
5.無駄な事務作業の嵐
2カ店目では、1つ痛感したことがあります。
それは、会社全体としてあまりにも無駄な事務作業が多いということです。
例えば…
2カ店目では社内向けの報告書を作ることが結構多かったのですが、社内の提出先ごとにそのフォーマットを微妙に変えなければならないというルールがありました。
各提出先部署の上席が好む報告書の形式が、それぞれ違っていたからです。
とある提出先部署の上席は「俺はこういう形の方が見やすいんだ」と言い、また別の提出先部署の上席は「俺はこういう形の報告書じゃないとイヤだ」と言う。
報告する内容自体は全く同じなんですよ?銀行以外でも大企業であればこういうことはあると思いますが、社内システムで統一フォーマットで管理すればいいのにと感じます。
皆が社内システムに入力をして、それを担当の役員や本部が日々チェックするというのでいいはずなのに、システムもありつつ、それをわざわざ何種類もの別のエクセルフォーマットにまとめているという始末…
でも、こんなのは本当に極一部で、これ以外にも「本当に意味ないよな」「形だけだよな」と思う事務作業は数えきれないほどあり、腑に落ちない気持ちは日を追うごとに強くなっていきました。
6.そして2度目の異動辞令が…
いろいろと思うところはありながらも、日々はあっという間に過ぎていき…
年次的に中堅レベルに差し掛かってきたところで、2度目の異動辞令が下されました。
異動先は、社内的には結構「良い」部署でした。
そんな風に思いつつ、僕は2カ店目での日々を終えることになりました。
3ヵ店目での転職活動までの心境の変化・転職活動のリアルな流れについては【銀行員の転職活動記Part1】転職を決意!に続きます。
また、銀行の業務については、あらゆる角度から、どの企業サイトよりも細かく、リアルに記載をしているので、下記TOPページをご覧ください。
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2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。