・銀行の窓口業務について知りたい。
・銀行の一般職を希望しているが、採用人数も減らされているし必要ないってことかな⁈
こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。
僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。
ここでは、これらの内容を解説します。
- 銀行の窓口業務
- 銀行の窓口担当の1日
- 銀行の窓口担当の本音
- 将来の窓口業務
自分自身の経験や窓口業務をやっている方の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。
- 銀行への就職・転職を検討している方
- 銀行に少しでも関心のある方
この記事を読むことで、銀行での窓口業務についてのイメージがより具体的になるのと、少し厳しい現実が見えてくるはずです。
1.銀行の窓口業務とは?
大きく分けて下記の通り3つですが、どれも正確性とスピードが求められるので、結構大変な業務です。
僕も銀行で新人時代はOJTで経験したので。
- ハイカウンター業務
- ローカウンター業務
- 後方支援業務
それぞれの業務内容と働く上で大事なポイントを記載します。
1-1.ハイカウンター業務
業務は以下の通りです。
- 定期預金以外の入出金
- 両替
- 振込
- 公共料金・税金の支払い
- 住所や名義等の変更・カードや通帳等の喪失
一見、簡単そうに見えますが、当座預金の入金でも手形・小切手の取り扱いが複雑で、結構大変です。
また、公共料金・税金の支払は種類が多いこと、期限超過で受けれられるものと受けられないものがあることから、対応が複雑です。
僕も研修の最後まであまり覚えられませんでした。
大事なポイントは、下記の通りです。
- 銀行の顔なので、明るさと笑顔が必要
- とにかく正確性とスピードが必要
何故か、最初からいらいらしているお客さんがいるので、事務処理の正確性とスピードが大事です。
1-2.ローカウンター業務
業務は以下の通りです。
- 新規口座開設
- 各種預金の解約
- 定期預金の作成
- 投資信託や保険商品の販売
全般的にハイカウンター業務よりも時間を要する業務が中心です。
大事なポイントは、下記の通りです。
- 説明するポイントが多いので、入念なロープレが必要
- 窓口業務の人が投資信託や保険商品を販売することもあり、業務の難易度は上がる
資産を保有している人には投資信託や保険の販売を勧めるので、業務が高度になります。
1-3.後方支援業務
業務は以下の通りです。
- ハイカウンター・ローカウンター業務のサポート
- 支店への電話対応
- ATMの現金補充
- 法人取引の事務処理
窓口に立っていない分、窓口より笑顔を作る必要は無いですが、業務の幅は広く、ハイカウンター・ローカウンター業務と同様に大変です。
大事なポイントは、下記の通りです。
- 窓口全体を見渡す管理能力
- 業務の幅が広く、覚えることが多い
全体を見渡す責任者+まだ窓口に出せない新人などがいることが多いです。
2.銀行の窓口担当の1日
窓口担当の1日はこのような感じです。
- 8時~8時半:出勤・窓口の清掃・システムの立ち上げ・ATMの整備
- 8時半~9時:朝礼・開店前準備
- 9時:窓口開店
- 9時~15時:窓口対応
- 15時:窓口閉店
- 15時~17時半:勘定締め作業・残りの事務処理
- 17時半~18時:夕礼・手続きの変更等の勉強会
基本的には、残業時間もあまりないですが、勘定締め作業で1円でもずれていれば、窓口担当総出で金額が合うまで原因を探ります。
僕が在籍していた時にも、相当残業している時がありました。
3.銀行の窓口担当の本音
支店の窓口担当、支店で働く一般職が感じている良い点、悪い点をまとめてみました。
良い点は、以下の通りです。
- 有給休暇は取りやすい
- 産休や育休への理解は進んでいる
- 時短勤務はしやすい
- 他業界の一般職よりは、年収も高い
- 高給取りの銀行総合職と結婚するチャンスが高い
悪い点は、以下の通りです。
- 女社会なので、ネチネチしている支店も多い
- 特に若手行員は、ベテランのスタッフやベテラン行員に標的にされやすい
- 飲み会では、女性の若手行員が上席の隣に座るのが定番で、セクハラ・アルハラは日常茶飯事
- 支店業績が良くてもボーナスの変動はほぼ無し
- 年収は毎年微増程度の変動
このように、休みや子育てには寛容ですが、女社会の面倒くささ、セクハラ・アルハㇻは根強く残っています。
4.将来的に窓口業務の担当は不要?
大幅に減るし、削減されるのは時間の問題です。
というよりか、すでに採用を絞ったり削減が進んでいます。
理由は下記の通りです。
- コンビニの無人化同様、銀行の支店も無人化が加速
- ネット銀行やフィンテック企業の増加で、若い世代を中心にオンライン取引で済ませる人が増加
- 従来の銀行も不採算の支店窓口を維持するメリットが薄い
- 一般職の採用はメガバンクでも大量採用を改め、ピークの10分の1程度に抑制している
ただ一方で、今まで窓口を担当していた人は、RPAなどでは代替できない本部などの業務に従事するので、仕事が無くなるということは無いですが、一般職を減らしていくことに間違いはないでしょう。
仮に一般職であっても、銀行員の転職先ランキング【失敗しない転職先はこれだ!】に進んだ方が、いいと思います(銀行員ではなくてもおすすめの転職先です)。
なぜなら、その方が時代の流れに乗る=いるだけでも給料も上がりやすいので。
5.【まとめ】銀行の窓口業務は今後は窓口業務がほぼ無くなるかも…
今回の記事をまとめるとこのような感じです。
- 銀行の窓口業務は3種類で、ハイカウンター・ローカウンター・後方支援業務。どの業務も正確性・スピードが求められるので大変
- 支店の窓口・窓口以外の一般職は、 休みや子育てには寛容ですが、女社会の面倒くささ、セクハラ・アルハㇻは根強く残っている
- 現状メガバンクも一般職の採用を大幅に減らしており、支店の窓口業務は不要の時代になりつつある
- 今後は一般職が首にはならないが、窓口業務から別の事務に移行することになる
複雑で厄介な銀行の窓口業務を経験していれば、大抵の事務は出来るのではないかと思います。
ただ、他に将来性のある仕事は沢山あるので、自分のキャリアをしっかりと考えたいという方にはおすすめしません。
2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。