銀行員は辞めて、もっとゆったりとしたところで働きたい。
銀行員から公務員への転職は人気があるのかな?
こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。2度の転職活動で10社以上の転職エージェントからのサポートを受けてきた経験を基に、そんなお悩みや疑問にお答えしていきます!
僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。
ここでは、これらの内容を解説していきます。
- 銀行員と公務員の風土、給与の比較
- 銀行員から公務員への転職は有利なのかどうか
- 銀行員から公務員への転職をおすすめする人とおすすめしない人
銀行員から公務員への転職をした同期、新卒時から公務員として働いている方の話を参考に記載しています。
- 銀行員生活がつまらない方
- 銀行からの転職を少しでも意識し始めた銀行員
この記事を読むことで、ご自身が公務員への転職に合っているのかどうかがイメージ付くはずです。
ちなみに僕も銀行から転職をしましたが、その時のリアルな活動は【銀行員の転職活動記】年収1000万でも辞めました!でまとめています。
銀行員から公務員に転職した時の風土・給与は?
まずは、銀行員から公務員に転職した時に風土と給与がどうなるのか簡単にまとめていきます。
風土 | 給与 | |
銀行員 | 上司からの実績に対する数字の詰めが厳しい | 高い |
公務員 | 実績等のノルマ無いが、市民からの圧力有 | 世の中の平均よりは高いが、銀行員の6~9割 |
詳細は次の通りです。
銀行員の風土・給与
当然ご存知の部分ですが、少し整理の目的でまとめています。
風土
銀行内は、数字への詰めが厳しいです。
詰めの文化が常識であり、営業部門だけでなく、本部の企画部門などでも、元営業部長や元支店長がいたりするので、その風土が営業部門以外にも浸透しています。
営利目的であると同時に、メガバンクや地方銀行は上場しており、会社の所有者である株主からの評価が重要なので、業績に厳しくなりすね。
給与
メガバンクだと30歳で年収が800~1,000万円、40~55歳で1,000~1,500万円。
地方銀行は、大手でメガバンクの8~9割程度、下位層が6割程度。
なので、メガバンクにしても地方銀行にしても、世の中の平均と比較すると2~3倍の水準です。
公務員の風土・給与
銀行と比べて穏やかな印象のある公務員です。
風土
特徴をまとめるとこんな感じです。
- 営利目的ではなく、株主もいないため、実績と言う数字に縛らない文化
- ガツガツの銀行員文化と比べると物足りないかも
- 多種多様な市民の相手で鬱になる人もいる(特に生活保護の課とか)
- 上司は銀行よりも柔軟性が無い可能性が高い
銀行員から公務員への転職が絶対に楽と言うわけでは無さそうです。
行く部署によっては、上司が面倒だったり、市民の面倒な相手で大変のようです。
給与
特徴をまとめるとこんな感じです。
- 銀行員と比較すると下位の地銀ぐらいで、メガバンクや最大手の地銀と比較すると6~ 7割程度の水準
- 30歳で500~600万円、40歳で600~700万円程度
- 一方で、50代になって銀行員の給与が下がる中、60歳まで微増していく可能性があるため、そのメリットは大きい
- 地方公務員は、地方財政によって予算が大きく変わるため、残業代なども出やすかったりする
- 部署によっては、労働時間も非常に長く、サービス残業かしている部署もあり
- 良くも悪くも銀行以上に年功序列の文化
メガバンクと比較すると生涯年収は6~7割、地方銀行の8~9割の目線。
ただ、銀行は今後どうなる?見通しは暗いです…にもまとめていますが、銀行業界は非常に厳しいです。
公務員よりも給与の安定感という面では劣ります。
銀行が潰れなくても、傾けば当然一部給与カット、退職金のカットは過去にも何度も起きている現実なので。
潰れる会社に融資をしない銀行員が潰れる銀行になぜいるの⁈にも詳しくまとめています。
銀行員から公務員への転職は有利なの?【結論、有利です】
僕の周りだけでも数人いるし、公務員の友人に聞いても銀行員からの転職は有利に働くケースが多いようです。
大きく理由は2つ挙げられますね。
- 転職前:試験・勉強慣れしているため公務員試験にも向かいやすい
- 転職後:数字のプレッシャーが無い分働きやすい
銀行員の若手時代は、勉強が半分仕事のようなものですね。自ずと勉強する癖が付く。1日平均6分の勉強時間の日本の社会人と比較したら圧倒的に有利ですよね。
また、銀行は入行後に、上司からの数字のプレッシャーが強いですし、公務員と比較すると体育会気質ばりばりですし。
僕がみずほ銀行に入行した年は、採用も相当減らしたときだったので、1・2年目で辞める人間は少なかったですが、それでも3年間で2割弱辞めていました。
色んな意味で辛いですよね。数字も追いかけなきゃいけないし、面倒な上司対応もしなきゃいけないし…。
僕は結構長く銀行にいたので、数字へのプレッシャーには慣れましたが、最初の2~3年は辛くて、日曜の午後は本当に憂鬱でした…。
逃げ出したくなる気持ちも分かりますし、数字の目標が無い公務員という選択肢を考える人の気持ちは十分に理解できます。
銀行員にとっては、プレッシャーに強く、タフな分、周りの公務員と比べると有利でしょう。
銀行員と比べると、ぬるま湯とまでは言いませんが、かなり働きやすい職場であることは間違いないでしょう。
ただ、銀行以上に融通の利かない世界なので、かたーい世界を抜け出したいという方には向いていませんね。
銀行員から公務員への転職をおすすめする人とおすすめしない人
それでは、公務員におすすめな人とおすすめしない人をそれぞれ解説していきます。
公務員におすすめな人
こんな感じです。
- 実績に縛らることがとにかく嫌
- 程よく銀行員の知識やスキルを活用して活躍したい
- 仮に活躍しても周りの人と同じ給与で良い
- 50代で出向は不安
なぜなら、公務員のメリットはこんな点があるので。
- より安定を掴める
- 実績という数字のプレッシャーから解放される
- 銀行員の方が公務員よりもコミュニケーション能力の高い人間が多く、公務員の中で重宝されやすい
- 銀行で数字への強さ、ストレス耐性、論理的思考力などを鍛えらえており、周りから評価されやすい
- 営利目的では取り組まない社会の問題を解決する仕事に取り組めるため、世の中の誰かしらに必要とされる
- 強制的な飲み会は無く、よりワークライフバランスは保たれやすい
- 転勤は無くなる
この点に共感される方は、是非公務員になることをおすすめします。
公務員におすすめしない人
こんな感じです。
- 実績に縛られることは嫌だが、周りよりも活躍した時に給与という形で報われたい
- 銀行員は合わないが、モチベーション高く前向きに仕事をしていきたい
なぜなら、公務員のデメリットはこんな感じなので。
- 一度公務員になると、スペシャリスト以外は一般企業への再就職は困難になる
- ノルマは無いが、厄介な市民の相手や市議会議員の対応などでストレスのたまる仕事も多いし、陽を浴びない仕事が中心
- 部署によってはサービス残業も当たり前
- 銀行員同様3年程度で部署異動があり、人間関係がリセット
- 狭い範囲での部署異動なので、あまり景色も変わらず飽きやすい
- 特に地方の自治体は財政難のため、給与や福利厚生が改善されることはない
- 頑張ってもほぼ給与で報われないためやりがいはほぼ無し、向上心もあまり必要ない
こういう人は、公務員ではなく、他のインセンティブがある企業かベンチャー企業などに転職した方が良いです。
【まとめ】銀行員から公務員への転職は有利だけど、慎重に。
今回の内容をまとめるとこのような感じです。
- 公務員という仕事は安定感はあり落ち着いた風土であるが、部署によってはクレーマー的な市民の対応や市議会議員対応で面倒な部署もある
- 公務員の給与は銀行員の6~9割程度
- 銀行員から公務員に転職すると、様々な面で活躍しやすく評価されやすい
- 一方で、仮に公務員で活躍しても給与という形で報われない
- 公務員に一度なってしまうと、民間企業への転職のハードルは上がるので注意が必要
上記の通り、公務員は安定感はあるが、決して楽な仕事ばかりではないです。
仮に活躍しても給与で報われないため、それに耐えられない方は他の道を目指した方が良さそうです。
他の業界・転職先を探すときには、銀行員の転職先ランキング【失敗しない転職先はこれだ!】をどうぞ。
銀行員の転職先ランキング【失敗しない転職先はこれだ!】
2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。