銀行員の定年が65歳に延長⁈【大半は50歳前後で出向です】

銀行員の定年が65歳に延長⁈【大半は50歳前後で出向です】

最近は銀行の定年も伸びているし、安心していいのかな?
50歳とか55歳で出向ってよく聞くけど、今後はどうなるのかな。

こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。

僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。

ここでは、これらの内容を解説していきます。

  • 銀行員の定年が60歳から65歳に伸びている?
  • 銀行員の55歳の役職定年という壁

自分自身の経験、周りにいる銀行員仲間の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。

現役の銀行員、これから銀行に就職・転職しようと考えている方は是非ご覧ください。

この記事を読むことで、銀行員としての働いていく上での意識が変わるはずです。

1.銀行員の定年が60歳から65歳に伸びている?

銀行員の定年が65歳に延長⁈【大半は50歳前後で出向です】

銀行は今後どうなる?見通しは暗いです…でもまとめていますが、コロナ禍、afterコロナにおいて、銀行業界はますます厳しい状況が続いています。

そんな中で、社会の流れに乗って、銀行業界でもこんな事例が増えてきています。

  • 三井住友銀行:正社員の定年を60歳から65歳に延長
  • 三井住友信託銀行:正社員の定年を60歳から65歳
  • みずほFG:正社員の定年を60歳から65歳に延長
  • りそなHD:定年後の社員らを再雇用する上限を65歳から70歳に延長
  • 鹿児島銀行:定年退職後の継続雇用の上限を65歳から70歳に延長
  • 東邦銀行:再雇用で65歳まで支店長などの管理職で勤務可能
  • 阿波銀行:正社員の定年を60歳から65歳に延長

では、こんな疑問にお答えしていきます。

1-1.なぜ定年延長の動きがあるのか?

その理由を2つ挙げます。

  • 人生100年時代において、昔と比べて60歳でも元気で意欲的な人が多い
  • 専門性の高い人材だけは50歳や55歳で手放したくない

銀行の社長としてはこんな感じでしょうか。

会社の制度としては定年延長制度を作ったから、諸君頑張って残れるように実績をだしなさい!優秀な人は是非残しておきたいから。

はい、長く残って退職金も多くもらえるように頑張ります。

こんなイメージですかね。

将来性のある銀行員と将来性の無い銀行員の特徴にもまとめていますが、銀行内でも差がありますし、今後はより鮮明にされていくでしょう。

将来性のある銀行員は残ってほしい、逆は早く出向もしくは辞めてほしいといった感じですね。

将来性のある銀行員と将来性の無い銀行員の特徴

将来性のある銀行員と将来性の無い銀行員の特徴

1-2.定年延長とは裏腹に、早めに若手行員が出世することもある⁈

こんな動きが至るところで始まっています。

  • みずほ銀行:玉川学園前支店で、2017年に34歳の最年少支店長が誕生
  • 三井住友FG:2019年にグループのSMBCクラウドサインで、37歳の最年少社長が誕生

また、人事制度もメガバンクで変更しており、三井住友銀行では、こんなことが起きています。

入行年次とそれまでの実績、能力に応じて行員を振り分ける階層を三つに半減させるという。

最短8年目(30歳)で管理職層(V層)に上がれるようになる。ポストでいえば、リテール専門店の支店長などに就任できる階層だ。旧制度では支店長ポストに就くまで最短でも10年かかっていたから、2年の短縮が可能となる。

出典:DIAMOND ONLINE「3メガバンクが人事制度を大刷新、それでも残った「2つの壁」とは」

今後も少数派の意欲ある銀行員は、自分がつきたいポストに出世していき、逆に年齢がいっててもつかえない行員ははやく出向するということになるでしょう。

出世コースについては「メガバンク銀行員の出世コースとは⁈【出世する3つの方法も解説】」でまとめています。

メガバンク銀行員の出世コースとは⁈【出世する3つの方法も解説】

メガバンク銀行員の出世コースとは⁈【出世する3つの方法も解説】

1-3.今後想定される動き

今後は、銀行の中でも行員によって下記のように二極化すると考えています。

  • 出世コース:若い時期から重要な役職に登用され、50代でも銀行から残留を迫られる
  • 左遷コースの行員:今までよりも賃金カーブがなだらかになり、薄給・早めの片道切符の出向を迫られる

1人でプチ経営者として動き出して痛感したのですが、お金を生み出さない従業員はお荷物でしかないですね。特に高年収の年代は。早く辞めてほしいとしか思わないでしょう。

メガバンク中心に30代後半・40代の早期退職を促していますしね。

この記事の通り、厳しい選別が始まっていて、間接的なリストラ計画は進行していますね。

銀行外に出てみて色々と経験した上で、左遷されていくなあと感じた左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】もまとめています。

ちょっと俺はやばいかもなと感じた方は、どうぞ。

左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

左遷される銀行員の5つの特徴【集団左遷のリアルな実態も記載】

2.銀行員の50歳前後で定年・出向という壁

銀行員の定年が65歳に延長⁈【大半は50歳前後で出向です】

大半の銀行員は、50歳前後で定年、関連会社や取引先への出向を命じられます(地銀は60歳前後も多い)。

なぜなら、高い給料を払っている世代を維持するのが銀行の経営をひっ迫するから。

なので、役員or優秀な銀行員or薄給の嘱託行員以外は残ることを許されないでしょう。

確かに早めに出向・転籍してほしいですよね。何もしていない人達とか。

食堂が空く前から昼を待っている人がいるらしいですからね。ただの給料泥棒ですね。

2-1.50歳手前の黄昏研修とは?

50歳目前の銀行員向けに実施され、第二の人生に役立つ資格やその後のキャリアについての紹介などがなされる研修です。

いよいよ銀行員人生が終わるという研修で、いずれ銀行員の方は皆受ける研修です。

これを受ける前に、自分から方向性を考えられる人間になっていたいですね。

30代・40代の銀行員がリストラされる前にすべき3ステップはコレ!

30代・40代の銀行員がリストラされる前にすべき3ステップはコレ!

2-2.銀行員には55歳の役職定年という壁も?

55歳まで銀行に残る人の方が少ないですが、仮に残っていたとしても55歳で役職定年という大きな壁があります。

ここで大幅に給料が大幅に下がり、今までの7割程度になります。

今後は、55歳までの賃金カーブもなだらかになると予想できます。

なぜなら、過去は55歳が定年だったが、60歳に定年を延ばしたことで、銀行側としては雇用を継続する分、給料カットを進めざるを得ないからです。

結果的に、給料カットされるくらいなら他の企業に転籍したいという動きの方が強いです。

銀行の出向事情については、「銀行員の出向とは⁈【元メガバンク銀行員が未来も語る】」でまとめています。

銀行員の出向とは⁈【元メガバンク銀行員が未来も語る】

銀行員の出向とは⁈【元メガバンク銀行員が未来も語る】

2-3.定年のタイミングで退職金はどうなるの?

当然、今までの労働対価として積み立てている分、もらうことは可能です。

が、以前よりも間違いなく、下がっていますし、これからも退職金の水準は下がります。

なぜなら、雇用を維持するだけでもアップアップの銀行が増えているから。

すでにみずほ銀行でも企業年金の利率を切り下げていますし、これは全ての銀行に波及されていきます。

銀行員でも退職金を当てにできない3つの理由【メガバンクも同様】でもまとめていますが、退職金があるから老後は安泰だという時代ではなさそうですね。

銀行員でも退職金を当てにできない3つの理由【メガバンクも同様】

銀行員でも退職金を当てにできない3つの理由【メガバンクも同様】

3.【まとめ】定年延長制度はあるが、関係あるのは優秀な銀行員だけ!

銀行員の定年が65歳に延長⁈【大半は50歳前後で出向です】

今回の記事をまとめるとこのような感じです。

  • 定年を60歳から65歳に延長する銀行も増加している
  • 65歳まで必要とされる銀行員は極少数である
  • 一方で、大半は早めの出向に誘導が想定される
  • 50歳前後で出向の第一陣の波があり、55歳では役職定年による賃金カット、出向・転籍を余儀なくされる第二陣の波がある

つまり、優秀な銀行員しか65歳の定年まで残れない・間接的なリストラに合うぐらいなら、個人個人で力を付けていくしかないですね。

僕は、定年よりもずっと前に銀行から転職しましたが、それも一つの選択肢かと。転職が絶対に良いわけではないけど、検討してみる価値はあると思います。

僕が「【メガバンクを辞めたい?】みずほ銀行を辞めて良かった30のこと」もまとめています。

辞めたらどうなるのか、リアルをまとめているので、良ければどうぞ。

【メガバンクを辞めたい?】みずほ銀行を辞めて良かった30のこと

【メガバンクを辞めたい?】みずほ銀行を辞めて良かった30のこと

2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。