退職金ってしっかりもらえるんだよね?
徐々に退職金が減らされているようなニュースが目立つけど?
こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。
僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。
ここでは、これらの内容を解説していきます。
- 銀行員は退職金をどのくらいもらるのか
- 銀行員でも退職金を当てにできない理由
- 将来への不安を取り除くためにすべきこと
- 老後資金2,000万円不足問題についての理解を深める
自分自身の経験、定期的に情報交換をする銀行員仲間の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。
この記事を読むことで、銀行員で退職金を目当てにするメリットが無くなってくるという悲しい現実が見えてきます。
銀行員の退職金はどのくらいもらえるの?
以前は、メガンバンクで支店長まで昇格出来れば4,000万円、5,000万円が当たり前と聞きました。
仮に一時金が3,000万円台でも、終身で年間200万円程度もらえたりとか。
非常に豊かな時代でしたね。当然最終的なポジションによりますが、かなり良い夢を見れました。
今はどうなんですか⁈
世の中の大企業の退職金の平均が2,000万円程度と、20年前と比較すると1,000万円程度減少しており、銀行員にもその波は訪れつつあります。
現在は、メガバンクの支店長でも退職金5,000万円もらえるような時代は終焉したようで、支店長にも位があるし、いつから支店長になったかにもよりますが、4,000万円程度と推察されます。
ただ、今この記事を見ている方は退職金をもらうのはだいぶ先なので、年々下がっていくかと思います。なので、4,000万円という額も10年後には夢のまた夢のような額になるかと。
こちらにもこのように記載しています。
銀行といえば高給取りのイメージがあるかもしれないが、出世競争も激しく、“途中退場”もある。それ故か、退職金についても多くの銀行OBが「それほどでもない」と口をそろえる。特に、退職金の額には出世の差が大きく影響するようで、メガバンクでも非管理職だと2000万円に届かないような例もある。
出典:ダイヤモンドonline「みずほ5200万、日生6000万!は今や夢の水準、金融・証券・保険の退職金」
結構厳しい時代ですね。
一般職と総合職でも退職金は違うの?
大きく異なりますね。
大抵の銀行では、退職金ポイントというもので積み上げていて、これは普段の給料によって全然違うので、一般職と総合職では給料が2倍程度差があるので、ざっくり退職金も倍程度は変わってきます。
- 退職金ポイント×標準金額×自己都合or会社都合の掛け目
となっているはずです。
自己都合と会社都合によっても退職金は変わるの?
大きく変わります。というか大きすぎるぐらい変わります。
自己都合(転職など)の場合、自己都合掛け目で1/4ぐらいになります。
えっっって感じですよね。ただこれが現実です。社会全体で考え方が古いんですよね。長くいればいいという風潮自体が、、でも制度がそうなっているので仕方ないです。
なので、数年で退職している一般職は雀の涙程度で10万とか20万ぐらいかと。
10年ぐらいいると退職金はどのくらいもらえるの?
メガバンクだと、ずばり200万円程度です。地銀の場合、給料も少し下がるので、100~180万ぐらいでしょう。
僕はもう少し短くてもう少し少なかったので、ずばり分かります(笑)
自慢をするつもりではありませんが、これでも第一線で昇格していましたからね。
やはり自己都合掛け目が大きすぎますね、、転職なので自己都合になりますが、病気とか致し方ない理由であれば800万円ぐらいですかね。
賃金カーブも段々と急になるので、退職金の額も年功序列で「⤴」のように上がっていきます。
長くいればいるほど有利ではあります。
なので、5年ぐらいで自己都合で退職すると、感覚的には60~70万円程度でしょう。
銀行員でも退職金を当てにできない3つの理由【メガバンクも同様】
今後は退職金を当てにできない3つの理由は以下の通りです。
- 厚生年金基金制度の崩壊&確定給付年金から確定拠出年金に移行する
- すでに日本の有名企業で退職金が減額されつつある
- 実力主義、そして終身雇用の崩壊で、退職金という制度自体が陳腐化する
それでは、詳しく解説していきます。
厚生年金基金制度の崩壊&確定給付から確定拠出に移行する
2000年以降、中小企業の多くが加入していた適格年金制度や厚生年金基金制度が廃止され、一時金のみの企業が増加しました。
一時金は会社が積み立てているわけではないので、会社が倒産すれば払われることは無いです。
銀行は確定給付年金から確定拠出年金(DC)に一部移行しつつあります。
今までは高い利回りの年金を退職金として会社が保証していたものを、自己責任で運用してくれという流れになってきているのです。これは銀行に限りません。
つまり、自分の運用能力次第ということですね。
現状は確定拠出の大半が定期預金に回っているので、利回りはほぼゼロですね…
すでに日本の有名企業で退職金が減額されつつある
下記は、最近の退職金や退職年金の減額事例です。
- 東京電力:原発事故の負担金を賄うため、退職年金が大幅な減額
- JAL:経営破綻により、退職年金が大幅な減額
- みずほ:業績が見通せないため、現役行員の年金を一律減額
コロナの影響もあり銀行の業績はさらに厳しくなるので、こういうニュースが増えるでしょう。
実力主義、そして終身雇用の崩壊で、退職金という制度自体が陳腐化
これからは、一つの企業で最後まで勤務したり、年功序列で長く勤めれば昇格しやかったりという時代が終焉を迎えるので。
僕の周りでも、退職金を当てにして銀行から動かないリスクよりも、銀行を飛び出すリスクの方が低いと考えている人が増えています。
また、勢いのあるスタートアップ企業は退職金ではなくストックオプションが主流で、優秀な人材を集めています。
自主退職では何年勤務しようがほぼ退職金はもらえないので、優秀な人材は集まらないでしょう。
僕自身も、計算をしていたので想定通りでしたが、金額を見て悲しくなりました…。仮に15年、20年勤務しても衝撃的なぐらいもらえませんよ。
なので、グローバル企業との競争が厳しくなる中で、退職金という制度自体が陳腐化します。
潰れる会社に融資をしない銀行員が潰れる銀行になぜいるの⁈
退職金に不安がある人はどうすればいいのか?
方法は下記の通り3つです。
- 伸びている業界に転職する
- すぐには転職せず副業して、今後の選択肢を増やす
- 転職エージェントに相談して、まずは自分の市場価値を試してみる
それでは、それぞれ解説していきます。
伸びている業界に転職する
一番手っ取り早い方法です。
なぜなら、伸びている業界は自分自身も一番成長できるし、お金も集まるので、年収が一時的に下がっても上がる可能性が高いから。
IT業界や伸びている業界のベンチャーで活躍している人は、銀行員の年収もはるかに超えていきます。
実力主義なので、20代でも上に行く人は年収1,500万円ぐらいは平気でもらってます。こういう方は会社が倒産しても、他で活躍できる人達です。
気になる転職先は、銀行員の転職先ランキング【失敗しない転職先はこれだ!】でまとめています。
銀行員の転職先ランキング【失敗しない転職先はこれだ!】
すぐには転職せず副業して、今後の選択肢を増やす
多種多様な仕事を紹介してくれるクラウドワークス などに登録してみるか、自分の持っているスキルのフリマのココナラ とかストアカ なんかに登録して、自分の可能性を拡げるのもありです。
また、僕も書いていますが、ブログでライティングスキル・マーケティングスキルを実践で学ぶのもおすすめです。
転職エージェントに相談して、まずは自分の市場価値を試してみる
転職エージェントに登録し、銀行員以外の転職エージェントや面接官と自分のキャリアについて真剣トークするのも、良い選択肢です。
なぜなら、価値観が拡がるし、自分の市場価値が分かるから。
僕自身も銀行を出てみて、いかに視野が狭かったかを痛感してます。
僕自身も、最初に転職エージェントに相談した時には、まずは相談して自分の市場価値を見てみようというぐらいでした。結果的に転職しましたけど。
でも、時間とかも体力も必要ですよね…。
時間も体力も奪われますが、もやもやの状況の方が嫌だったので、転職活動がうまくいかなかったら、銀行であきらようぐらいにも考えてもいましたし。
一度外の世界に真剣に触れてみるのも、自分のキャリアを見つめ直す良いきっかけになります。
老後資金2,000万円不足問題についても触れておくと…
金融庁が2019年6月に公表した報告書の内容が「老後資金は2,000万円不足する」という誤解を招いて混乱を与えていましたね。
- 夫65歳、妻60歳の時点で夫婦ともに無職
- 30年後(夫95歳、妻90歳)まで夫婦ともに健在
- その間の家計収支がずっと毎月5.5万円の赤字
と言う前提の下に…。
ただこの3点目が相当な支出を継続する前提なので、大分お門違いな騒ぎ方でしたね。
メディアも「年金だけでは不足する…老後はやばいぞ…」という騒ぎ方をしていたのも問題でししたが。
では、退職金が少なくても大丈夫なのか⁈
当然あるに越したことはありませんし、一番は退職金が無くても困らないスキルの蓄えが必要です。
なぜなら、スキルの蓄えがあって、自分が銀行員でなくなってもやっていけるという自信があれば、全く怖くないですから。
出来る限り、若い内にトライアンドエラーする方が、100年時代を考えれば、退職金よりも重要な気がします。
【まとめ】メガバンクでも銀行員は退職金を当てにしない方がいい
今回の記事をまとめるとこのような感じです。
- 以前のメガバンクの退職金は異常に高い
- これからは銀行員も退職金に頼る時代ではなく、簡単に4,000万円とかもらえる時代ではない
- 将来に不安のある人は、転職サイトに登録or副業サイトに登録orスキルのフリマに登録すべき
どこにいってもつかえるスキル・能力を身に付けていくことが大切ですので、退職金を当てにするのは危険な考え方です。
doda:求人数トップクラス、転職者満足度No.1転職エージェント
JAC Recruitment:30代以上の銀行員なら利用すべき転職エージェント
ビズリーチ:年収600万円以上なら利用すべき転職サイト
2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。