銀行員の転職理由を上手に伝える方法【実例でご紹介】

銀行員の転職理由を上手に伝える方法【具体例あり】

銀行を辞めたい。
銀行からの転職を成功させたい。
面接で転職理由をどう説明したらいいか分からない。

こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。2度の転職活動で10社以上の転職エージェントからのサポートを受けてきた経験を基に、そんなお悩みや疑問にお答えしていきます!

僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。

ここでは、これらの内容を解説していきます。

  • 銀行から転職したい人の本音
  • 転職理由を説明しているときに面接官が見ているポイント
  • 銀行員の転職理由を上手に伝える方法

自分自身の経験、周りにいる銀行員仲間の話、転職エージェントからの話をベースにお答えします。

  • 銀行員生活がつまらない方
  • 銀行からの転職を少しでも意識し始めた銀行員

この記事を読むことで、転職活動の面接通過率がUPするはずです。

ちなみに、僕が転職した時の実体験はこちらでまとめていますので、転職活動の参考にどうぞ。

【銀行員の転職活動記Part1】転職を決意!

【銀行員の転職活動記Part1】転職を決意!

銀行員が転職する10の理由【銀行員の本音】

銀行員の転職理由を上手に伝える方法【具体例あり】

面接で転職理由を伝えるときの伝え方と本音には多少の差異が発生するものです。

まずは、dodaが集計した金融から転職した人たちの転職理由の本音はこのような感じです。

順位転職理由割合
1位ほかにやりたい仕事がある17.8%
2位会社の将来性が不安9.2%
3位ノルマが厳しい8.1%
4位給与に不満がある7.5%
5位顧客のためになる仕事がしたい6.3%
6位専門知識・技術力を習得したい5.0%
7位業界の先行きが不安4.5%
8位残業が多い休日が少ない4.0%
9位市場価値を上げたい3.1%
10位会社の評価方法に不満がある3.0%
出典:doda「みんなが転職を考えたきっかけは?転職理由ランキング2018」

この表をみると、ネガティブな要素が多いですね。

2位の「会社の将来が不安」、3位の「ノルマが厳しい」、4位の「給与に不満がある」、5位の「顧客のためになる仕事がしたい」など、ネガティブな理由が半分以上です。

ただ、このままの理由で面接に臨むと面接官にマイナスの印象を与えてしまいます。

なので、面接官の視点で考えてみましょう。

一般的な銀行員の強みを活かしながら、アピールしていきましょう。

【これがリアル】銀行員が転職時、転職後に感じる強み」をまとめているので、面接官にアピールする時に使ってください。

【これがリアル】銀行員が転職時、転職後に感じる強み

【これがリアル】銀行員が転職時、転職後に感じる強み

銀行員が転職理由を話すときに面接官が見ている4つのポイント

銀行員の転職理由を上手に伝える方法【具体例あり】

一番大事なことは、退職する銀行でのネガティブ理由ではなく、面接に臨んでいる会社への志望動機につながるポジティブな転職理由の説明です。

ここでは、転職理由を説明する際に、面接官の立場がどのような視点で見ているのか細かく解説していきます。

筋の通った転職理由かどうか

転職の面接で大事なのは、大きく分けるとこの3点です。

この3つがつながっている必要があります。

  • 転職(退職)理由
  • 自己PR
  • 志望動機

ですので、転職(退職)理由と自己PR・志望動機に一貫性が無ければ、間違いなく落ちます。

では、どうするの?

例えばですが、中小企業のM&A仲介の営業を志望しているとすると、

  • 転職(退職)理由:伸びている業界に身を置くことで、今まで以上に中小企業の役に立つことが出来るし、自身のスキル・年収をアップさせることが出来る
  • 自己PR:現職でも、中小企業向けの営業で、目標を達成してきた
  • 志望動機:需要が急増している中小企業のM&Aで、今後も存続すべき中小企業のお手伝いをしていきたい

このようにスムーズな流れであれば、面接を突破できます。

ほぼ実体験なので、信ぴょう性は高いはずです。

僕は「【実例で紹介】銀行員から転職した時の自己PRはこう考えました」。

【実例で紹介】銀行員から転職した時の自己PRはこう考えました

【実例で紹介】銀行員から転職した時の自己PRはこう考えました

銀行内の悪口・ネガティブワードになっていないか

銀行についての批判は一番よくないです。

なぜなら、面接官からこいつは何事も人のせいにするというマイナス思考のイメージを与え、こいつとは働きたくないとなってしまうから。

僕も最初の面接で準備不足で臨んだ時には、この理由で見事に落ちました…なので、確実にそれで落ちるので気を付けて下さい。ありがちですけどね。

銀行批判・銀行に対してのネガティブなワードは極力避けましょう。

その退職理由は今の銀行で達成できないことなのか

退職理由を説明した後に、高確率で聞かれるのが、この質問です。

  • それは、現職では実現できなかったんですか。
  • 何か社内で行動は起こされましたか。

これに対しても、しっかりとした回答を用意しておく必要がありますね。

では、どうするの⁈

こんな感じで対応しましょう。

それは、現職では実現できなかったんですか⁈

御社のようなサービスを提供している部署もあるのですが、非常に規模も小さく、お客様のニーズを捉えるのは困難な状況です。そのようなサービスをメインに展開している業界に身を置く方が、可能性を拡げることにつながると感じております。

というようなイメージです。

また、この質問に対しては、こんな感じで対応しましょう。

何か社内で行動は起こされましたか⁈

人事面談でも2度申し上げましたが、希望の部署には異動できませんでした。今の所属している部署は人気のではあるのですが、私の希望部署とは異なります。実績も出してきたにも関わらず、この先3・4年はこの部署にいる可能性が高いです。

自分はやる気があって行動したけどダメだった、御社でやりたいということをさりげなくアピールするイメージです。

再度早期退職する可能性がないか

すぐに退職しそうな人を絶対に企業は採用しないです。

なぜなら、企業側としては優秀かつ長く活躍してくれそうな人を採用したから。採用コストもばかにならないですし。

企業側は採用した人の年収の30%程度を転職エージェントに手数料として払っているし、人事や現場サイドの面接時間(人件費)をかけて活動をしていますしね。

そのため、早期退職を繰り返している方や前の職場を批判ばかりしているような方は、絶対に採用しないです。

再度早期退職すると思われるので。

銀行員の転職理由を上手に伝える方法【実例でご紹介】

銀行員の転職理由を上手に伝える方法【具体例あり】

転職理由というのは、どちらかというとマイナスのイメージが付きやすいため、面接時でも減点ポイントにされかねない項目です。

そのため前述したように、志望動機につながるポジティブな転職する理由が大切です。

ここでは、転職する業界ごとに具体例を挙げます。

銀行からM&A仲介へ転職

何で銀行を退職するのですか。

私は、銀行で中小企業の営業をしてきました。その中で強く感じたことは、後継者不足に悩んでいる中小企業が非常に多いことです。○○銀行では、M&A専門の部署はありますが、規模は小さく、人員不足で中小企業のM&Aに注力できていません。私は、日本の未来を支える中小企業の後継者不足を解消するM&Aに力を注ぎたいので、銀行からの転職を決意しました。

こんな感じの回答が良いでしょう。

また、参考になればと思うのですが、【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?も実体験でまとめています。

【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?

【内情を話します】銀行から大手M&A仲介に転職して活躍する人は?

銀行からフィンテック系(クラウド会計ソフト)へ転職

何で銀行を退職するのですか。

私は、銀行で中小企業の営業をしてきました。中小企業では、人員不足が大きな課題となっています。銀行融資でも中小企業に貢献することはできますが、金余りの現状において各銀行の貸出競争が激しい状況です。そのような競争に時間を割くよりも、中小企業の人手不足解消のために御社のクラウド会計ソフトを広めることの方がお客様のためになると感じたので、銀行からの転職を決意しました。

こんな感じの回答が良いでしょう。

実際にはビズリーチであったのです、ビズリーチのプラチナスカウトで企業に会ってみた【最終で落ちましたが…】でもまとめています。

ビズリーチのプラチナスカウトで企業に会ってみた【最終で落ちましたが…】

ビズリーチのプラチナスカウトで企業に会ってみた【最終で落ちましたが…】

銀行からリース系へ転職

何で銀行を退職するのですか。

私は、銀行ではいわゆる商業銀行業務を経験し、融資・預金・決済取引の拡大を図ってきました。融資を中心に企業のサポートをしていく中で、徐々に事業会社側で仕事をしたいという気持ちが強くなってきました。今までの金融の知識も活かしつつ、金融と事業会社の両面を備えるのはリース会社しかないと考え、銀行からの退職を決意しました。

こんな感じの回答が良いでしょう。

今回紹介した3つの例は私の実体験で、面接は通過できた退職理由なので、信ぴょう性はあると思います。

このように減点要素に聞こえかねない退職理由はほどほどにしつつ、志望動機につながる話をして加点項目にすることが大事です。

面接の前に記載する職務経歴書については、職務経歴書は履歴書ではない!みずほ銀行から転職した時はこう考えたでまてめています。

職務経歴書は履歴書ではない!みずほ銀行から転職した時はこう考えた

職務経歴書は履歴書ではない!みずほ銀行から転職した時はこう考えた

【まとめ】転職理由は本音をいかにポジティブな表現に替えられるかが大事!

銀行員の転職理由を上手に伝える方法【具体例あり】

今回の記事をまとめるとこんな感じです。

  • 銀行員の転職理由の本音は、ネガティブな表現が半分以上
  • 本音のネガティブ表現をポジティブな表現にしていくことが大事
  • 面接官が転職理由を見るポイントは、筋の通った転職理由かどうか、ネガティブ表現でないかどうか、それは銀行内で達成できる内容ではないのか、再度早期退職しないかどうか
  • 転職理由は、志望動機につながるポジティブな表現にする

今回ご紹介した内容に沿って考えていただき、エージェントとロープレをしてより強固な対策を練りましょう。

2度の転職活動で次も利用したいと感じた転職サイト/エージェント

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2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。