30代で年収1000万円でも転職すべき銀行員とすべきでない銀行員

30代で年収1000万円でも転職すべき銀行員とすべきでない銀行員

・30代で年収1,000万円もらえる銀行員ってどのくらいいるのか知りたい。
・これから銀行を受けようと考えているが、年収1,000万円てもらえないのかなあ。

・最近は銀行員への風向きも良くないが、年収はどうなるんだろうか。
・年収1,000万円超えているし、とりあえず転職はしないほうがいいよなあ。

こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。

僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。

ここでは、これらの内容を解説していきます。

  • 30代で年収1000万円に到達する銀行員とは⁈
  • 給与収入が1000万円でも意外と手残りは少ない
  • 年収1000万円に到達しない銀行員が増加する4つの理由
  • 30代で年収1000万でも転職すべき銀行員

僕は丁度年収が1,000万円を超えたぐらいで転職をしましたが、自分自身の経験、周りにいる銀行員仲間の話、ニュースを基にリアルな情報を中心にお答えします。

  • 現役銀行員
  • これから銀行に転職・就職しようと考えている方

この記事を読むことで、年収のイメージが湧くのと、今後自分がどうすればよいのか考えるきっかけになるはずです。

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1.30代で年収1000万円に到達する銀行員とは⁈

30代で年収1000万円でも転職すべき銀行員とすべきでない銀行員

民間の銀行ですと、メガバンク、三井住友信託銀行、りそな銀行(ぎりぎり)、大手地方銀行に勤務する総合職ですね。

それぞれ種別ごとに解説すると、以下の通りです。

  • メガバンク:30代前半に支店長代理・課長代理・部長代理・調査役などで残業代込みで年収1000万円に到達
  • 三井住友信託銀行:30代前半ですが、メガバンクよりも若干遅い
  • りそな銀行:公的資金の返済があったため、年収がメガバンクや三井住友信託銀行よりも圧倒的に低いため、30歳後半の課長レベルで到達する人もいる
  • 大手地方銀行:30代前半~中盤なので、メガバンクなどと比べると若干遅い

それぞれ同僚や知り合いがいるので、個人差はあると思いますが、このようなイメージでしょう。

2.給与収入が1000万円でも意外と手残りは少ない

30代で年収1000万円でも転職すべき銀行員とすべきでない銀行員

年収1000万円→手取り(社会保険料や税金を控除すると)は720万円程度で、意外と少ないです。

なぜなら、ご存知の通り累進課税&サラリーマンの節税策は限られているので。

ために、年収が1.5倍になったから1.5倍の暮らしをして、生活に窮している方がいますが、当然そうなりますね…

現在は、給与所得控除によりサラリーマンは相当優遇されていますが、個人事業主・フリーランスが増加し、働き方が多様化する中で、この給与所得控除自体が見直されつつあります。

つまり、これから銀行員に限らず給与所得者には税制で徐々に厳しくなりますし、高い給与をもらっている銀行員には嫌な世の中になってきます。

残業代も減っていますし…。

余談ですが、今回のコロナのテレワークの影響で残業代が激減したことで、今年は年収自体も相当減っているはずです…。

3.年収1000万円に到達しない銀行員が増加する4つの理由

30代で年収1000万円でも転職すべき銀行員とすべきでない銀行員

理由は以下の通りです。

  • 業績の悪化・次の大きな収益源の不在
  • 競合の増加
  • 人事制度・賃金カーブの見直し
  • 残業代の減少

では、詳しく解説していきます。

3-1.業績の悪化・次の大きな収益源の不在

メガバンク・地方銀行ともに、最も人員を割いているリテール事業(個人・中小企業向けの営業)はメタメタの状態です。

なので、それぞれの銀行の規模で簡単に区分けするとこのような感じです。

海外大企業リテール運用今後の収益源コスト削減策
メガバンク×海外&大企業は注力
リテールはコンサル提案
データビジネス
有望企業への出資
支店の削減&集約
RPAの導入による事務削減
人員の削減
大手地銀若干程度×リテールはコンサル提案
人材派遣業
有望企業への出資
同業で連携&合併
人員の削減
中堅以下地銀ほぼ無し××リテールはコンサル提案
人材派遣業
有望企業への出資
同業で連携&合併
SBIやノジマなどの異業種の傘下へ
人員の削減

特に地方銀行は、ここ数年運用成績で何とかこらえていたものの、本業の収益は厳しく、新たな収益源が見つかっていない状況です。

この表をご覧いただくと、分かるように特に中堅以下の地方銀行は厳しいということです。

3-2.競合の増加

銀行同士の競争だけでなく、GAFAなどの強大なIT企業との戦いが待ち受けており、競争は大変になります。

なぜなら、「お金」から「データ」の時代に移行しており、GAFAが膨大なデータを保有しているから。

中国ほど統制の取れた国は無いので、BATほどの独占は日本では起こらないと思いますが、世の中の中心がIT企業に移り、このままでは銀行がただ預金を預かるだけの場所になる可能性もあり得ます。

メガバンクは、まだデータビジネスに着手しているので将来性もありますが、地銀はかなりきつい状況です。

将来性の無いメガバンク銀行員の特徴とメガバンクの将来性

【メガバンクへの就職はどう?】メガバンクごとに将来性を徹底比較

3-3.人事制度・賃金カーブの見直し

メガバンクでも人事制度が見直されており、年功序列制度が残りつつも、若手行員でも活躍すれば昇格が早くなっています。

なので、20代で1000万円に到達する銀行員が増えますが、それ以上に30代で1000万円に到達しない銀行員が増える予想されます。

なぜなら、業績が厳しい中で経営側は全体的には人件費を抑えたいから。

  • 賃金カーブを緩やかにする
  • 全体的には昇格を厳しくする
  • 出向は早める

という動きが出てくるのは容易に想像できます。

銀行員の出向事情については、銀行員の出向の実態は?【元メガバンク銀行員が未来も語る】をどうぞ。

3-4.残業代の減少

早く帰って、残業時間を減らしなさいというプレッシャーは非常に大きいです。

なぜなら、部支店長が経営側から相当なプレッシャーを掛けられているので。

特に支店は、20時強制退社だったり、ありがたい面はありますが。

ただ、残業代は当然減少傾向にあります。

【元みずほ銀行員が答えます】銀行の残業時間ってどのくらい?

【元みずほ銀行員が答えます】銀行の残業時間ってどのくらい?

4.年収1000万でも転職・独立すべき銀行員とそうではない銀行員

30代で年収1000万円でも転職すべき銀行員とすべきでない銀行員

年収1000万円を稼ぐだけなら、銀行員は割に合う業務かもしれません。

なぜなら、メガバンクや大手地銀ですでに30代前半で年収1000万円に到達している人は、残業が減っても年収900万円ぐらいもらえるから。

しかも業務や職場の空気には慣れているだろうし…

それでは、細かく解説していきますので、ご覧ください。

4-1.転職・独立すべき銀行員

下記から2つ以上あてはまる銀行員は転職・独立すべきです。

  • 本気で5年後には年収2000万超を目指したい
  • 仕事は一生懸命やっていて実績もある程度あるが、2年以上もやもやを抱えている
  • やりたいことは明確ではないが、年収が一時的に下がったしても目指す姿がある

こういう方は、人生に勝負をかけてみることをおすすめします。

僕自身も2つ以上当てはまっているので。

仮に失敗しても、そのチャレンジ精神を好んでくれる人間や企業があります。

一例を挙げると最近上場したfreeeの採用担当役員野澤氏もインタビューでこのように話しています。

いちばん活躍しているのは、起業失敗組のメンバーですね。自分でベンチャーを立ち上げながらも、うまくいかず会社を畳むことになり、縁あって当社に参画した者もおり、彼は当社にとてもフィットしていますね。

出典:K&C「面接官の本音 vol.111 freee株式会社」

上記で挙げた理由を経験から少しだけ捕捉します。

4-1-1.本気で5年後には年収2000万超を目指したい

銀行では、50代で常務執行役員レベル(全体の0.1%ぐらい)になれば、年収2000万を超える銀行もあります。

ただ、今後は低下する可能性があるのと、ほぼ皆なれません。

4-1-2.仕事は一生懸命やっていて実績もある程度あるが、2年以上もやもやを抱えている

それは単純に今の仕事がフィットしていないから。

就活時代に抱いていた想い≠30代に抱く想いですし。

2年以上もやもやがある方は、数年後も同じもやもやを抱えている人が大半なので、決断は早い方がいいです。

4-1-3.やりたいことは明確ではないが、年収が一時的に落ちても目指す姿がある

結論、動きながら考えた方が良いです。

なぜなら、僕自身も最初の転職時と大きな軸は変わらないですが、やっているこてはあまりに違いがあるので。

まさか自分がメガバンクから転職する時に、そのあとフリーになっているとは思っていませんでした。

つまり、ポジションや企業名よりも目指す姿・自分の軸が大事であるということです。

就活時代に、上辺で考えていたことが実は一番大事だったりするのです。

最終的には、企業名に心が揺れて…

【銀行員の転職活動記】年収1000万でも辞めました!

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4-2.転職・独立すべきでない銀行員

下記から2つ以上あてはまる銀行員は転職・独立すべきでないです。

  • 何となく転職すれば、1000万円を稼げると思っている
  • 特段今の業務が苦痛なわけではない
  • 1~5年でも年収を一時的に下げるのは嫌だ
  • とりあえず世の中の平均以上の退職金が大事である

とりあえず、年収1000万超が55歳ぐらいまでは確保できる可能性が相応にあるので。

それぞれ簡単に解説します。

4-2-1.何となく転職すれば、1000万円を稼げると思っている

銀行に所属していると麻痺しますが、外に出て最初から年収1000万円を稼ぐことは、同業以外はかなりハードルが高いです。

つい最近も出世コースの同期が、転職活動を始めていましたが、同業以外は高くても年収800万円ぐらいと言っていました…。これがリアルですね。

4-2-2.特段今の業務が苦痛なわけではない

これはある意味幸せなので、趣味程度に何か副業ぐらいするのが一番かと思います。

4-2-3.1~5年でも年収を一時的に下げるのは嫌だ

この気持ちは痛いほど分かります。

先ほどの同期もこのように話していました。

年収1100万ぐらいから、一時的だとしても800万とか無理だよね…。子供もいるし。

これが本音です。

4-2-4.とりあえず世の中の平均以上の退職金が大事である

30代で年収が一時的に1000万円到達すれば、退職金もある程度高いでしょう。

これを絶対死守という方はそのままの方が良いです。

30代で退職しても、退職金は雀の涙程度です。

また、現在20代・30代前半の方の退職金は以前ほど期待できなくなるはずです。

すでにその兆候がみずほFGでも起き始めていますが…

銀行員でも退職金を当てにできない3つの理由【メガバンクも同様】

銀行員でも退職金を当てにできない3つの理由【メガバンクも同様】

とはいえ、とりあえず銀行に居場所を確保したいという方向けに、30代・40代の銀行員がリストラされる前にすべき3ステップはコレ!をまとめています。

5.【まとめ】失敗しても挑戦すべきかと…

30代で年収1000万円でも転職すべき銀行員とすべきでない銀行員

今回の記事をまとめるとこのような感じです。

  • メガバンクや大手地方銀行では、30代前半~中盤に年収1000万円を超える
  • ただ、年収1000万円でも累進課税&サラリーマンの節税策が限られていることから手取り額は意外と大きくない
  • これからは、地方銀行を中心に業績もより一層厳しくなるので、賃金カーブや人事制度の見直しが出てきて、年収1000万円のハードルは上がる
  • 現状年収1000万円でも、転職・独立すべき銀行員というのは、やりたいことや目指したい姿があり、一時的に年収が下がることを許容できる人

実体験として言えるのは、自分から行動するのは大変なことしかないです。

ただいくら失敗しても、あきらめなければそれは一時的な失敗であり人生の失敗ではないので、僕は挑戦する方が魅力的だと思います。

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2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。