他と比べて銀行員は、本当に激務なの?
銀行(メガバンク)が激務と言われる理由は?
激務を抜け出すためには?
こんにちは、月間2万人が閲覧する『サトルライフ』を運営しているサトルです。そんなお悩みや疑問にお答えしますので、是非ゆっくりと見ていってください。
僕自身は、みずほFG(中堅中小・大企業・ファンド営業)→M&A仲介→資産運用系ベンチャー→Web制作・Webメディア構築の個人事業主といった決してマネしないであろう道を進んでいます。
ここでは、こんな内容を解説します。
- 銀行(メガバンク)は激務
- 銀行員が激務と言われる理由をランキング形式でご紹介
- 僕が激務の銀行員(メガバンク)を辞めた理由
現役銀行員で、銀行は激務だなあと感じている方は、是非をご覧ください。
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銀行員が激務と言われる理由をランキング形式でご紹介
ちなみに、辞書を引くと激務とは「激しくて忙しい務め・仕事」とあり、銀行員の仕事はまさにその通りです。
この意味を細分化して銀行員の仕事に当てはめると、
- 激しくて:ノルマが多く、上司には厳しい人が多いため
- 忙しい:本来の業務に加えて、無駄な業務時間が多いため
となります。
では、果たしてどのような無駄な時間があるのか。
ランキング形式でまとめると、こんな感じです。
- 第6位:研修・有給前後に挨拶
- 第5位:生産性のない会議、勉強会
- 第4位:不要な飲み会
- 第3位:不要な資格取得の勉強
- 第2位:細かい事務処理に割く
- 第1位:無駄な資料作成
計算してみると、なんと「年間約2,000時間!」でした。
となるので、これらについて解説していきます。
尚、ノルマに関しても、銀行員はノルマがきついし種類も多い!ノルマ達成のための4ステップで解説していますが、銀行員はとにかくノルマの量&種類がありがたくないことに豊富です…。
激務な理由第6位:研修・有給前後に上司に挨拶【合計:10時間】
研修は基本的に強制なのにもかかわらず、研修前後には課長・副支店長・支店長一人一人に、
- 研修前:「○日間○研修に参加してきます。○について勉強してきますのでよろしくお願いします。」
- 研修後:「○日間○研修に参加しておりました。どうもありがとうございました。」
そして同様に、有給前後にも課長・副支店長・支店長一人一人に、
- 有給前:「○日間お休みを頂きますのでよろしくお願いします。」
- 有給後:「○日間お休みを頂きありがとうございました。」
これらのために、上司の良いタイミングを見計っている時間も考慮すると、合計年間10時間程度はこれらに時間を割いています。
激務な理由第5位:生産性のない会議、勉強会【合計:156時間】
営業マンの士気を上げるためのツメツメ会議、上司にしっかりとやっていますよ感を出すアピールのための勉強会がほぼ毎週あります。
- 会議:52時間=2時間×26週
- 勉強会:104時間=2時間×52週
ここまで取り上げてきたように、一般的な企業ではあまり発生しないような無駄な時間が多々あります。
合計すると、年間で1866時間です。
つまり、約78日間です…
この無駄な時間が銀行員を忙しくさせ、銀行員が激務になってしまうのです。
【元みずほ銀行員が答えます】銀行の残業時間ってどのくらい?でもまとめていますが、残業時間もだいぶ減りましたが、まだまだ多い部署もあります。
激務な理由第4位:不要な飲み会【合計:356時間】
一番多いのは所属部署の誰かが転勤する時の飲み会で、大抵二次会以上あるので…
- 月曜日はAさん(異動する人)のための有志で送別会【4時間】
- 火曜日はBさん(異動してきた人)が初日のため有志で歓迎会【4時間】
- 水曜日はA・Bさんのために課内で歓送迎会【4時間】
- 金曜日はA・Bさんのために支店全体で歓送迎会【4時間】
また、上司から誘われる週1回の飲み会です。大抵は上司の過去の栄光話…【3時間】
これもまた多いが、同じ部署の同僚との飲み会は大抵上司や部署に対する愚痴が中心で、ほぼ生産性が無いですが、2週間に1回程度開催されます…【4時間】
これらを合計すると年間で356時間…
- 転勤の飲み会:96時間=4時間×4回×6人
- 上司との飲み会:156時間=3時間×52週
- 同僚との飲み会:104時間=4時間×26回
激務な理由第3位:不要な資格取得の勉強【合計:360時間】
僕自身も資格マスターのように資格を取得しましたが、正直他のことにもっと時間を割けばよかったと後悔しています…
特に20代は、2年目以降も年間で2~3個の資格を取得したので、仮に下記資格だと
- 宅地建物取引士:2時間×120日
- 簿記2級:2時間×60日
ぐらい無駄にしていますね…
銀行員に資格試験の勉強は必要?【出世のための一つの手段です】
激務な理由第2位:細かい事務処理【合計:360時間】
銀行という組織は、金融庁や日銀などから厳しい監査を受けるため、それに耐えうるためにどうしても縛りや事務処理が増える傾向にあります。
それだけ重い仕事をしているので。
一番厄介なのは、支店内で何か重大なミスが起きる後の対応で、こんな流れになってしまいます…
- 始末書を作成し、本部へ報告
- 次回同様のことを起こさせないように再発防止策を立案(その場しのぎだが…)
- 対策として多いのが「自分のチェックのみ」→「2次チェック追加」→「3次チェック追加」というパターン
- ただ、チェックの回数が増やしただけで、結局2次チェックの人は3次チェック任せ、3次チェックの人は逆に2次チェック任せというような構図
ほぼ意味の無いチェックが増えて、結果として、沢山の縛りや事務処理が増えます。
360時間=1日1~2時間×240営業日の無駄な時間につながります。
激務な理由第1位:無駄な資料作成【合計:624時間】
これは部署にもよりますが、僕が所属していたとある部署はひどかったです。
同じ内容にもかかわらず、本部の複数部署+担当役員から別フォーマットでの作成指示があったから。それも毎週です…。
それはひどいですね。
また、役員訪問先の概要を作成しても、結局役員がその概要を見ない・伝えるべきことをお客様に伝えないというのは、よくある話です。
なので、無駄な時間は、
- 無駄な本部報告:3時間×52週
- 役員向け面談メモ:1時間×52週
これは一例で、無駄な資料作成時間の半分にも満たないので、合計すると、624時間=(3時間×52週+1時間×52週)×3倍ぐらいです。
僕が激務の銀行員(メガバンク)を辞めた理由
この無駄な時間よりも、とりあえず目の前の年収だということであれば、銀行員はおすすめの職です。
なぜなら、メガバンクの銀行員の年収は?”今は”高いにもまとめていますが、当面は相応の年収を維持できるからです。
では、なぜ辞めたのか。
それはこの年間約2,000時間の無駄な時間が、僕には激務だと感じたからです。これは賛否両論あると思います。僕は多数派ではないかもしれません。ただ、この年間2,000時間の無駄な時間があれば、相当いろいろなことが出来るのではないかと考えたのです。
それはそうかもしれませんが、お金もらえれば別にいいじゃん。総労働時間だってそこまで長くないし、時給換算は結構高いよね。
そういう考え方も全然ありです。ただ、僕は長い目で見た時に、この無駄な時間でほぼ何も得られないよりも、一時的に所得が落ちても3~5年後をしっかりと見ていきたいと思ったんです。なので、とりあえず目の前の収入ということであれば、間違いなく銀行員を継続した方が良いでしょうね。
同じように銀行の激務から解放されたいという方は?
自分のキャリアを一緒に考えてくれるパートナーをしっかりと探すことが大切ですね。
僕は複数の転職エージェントでした。
やはり、自分一人で考えるのは難しいし、非効率なので。
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転職活動で失敗しないためには、銀行員の転職先ランキング【失敗しない転職先はこれだ!】も参考にどうぞ。
銀行員の転職先ランキング【失敗しない転職先はこれだ!】
当面は銀行員で激務を継続するという方は?
おすすめは、やはり副業です。
銀行員も副業解禁の世の中なので。
銀行員にも副業は必要!【始めやすい副業を4つまとめてみた】でもまとめていますが、始めやすい副業を5つまとめています。
銀行外で自分の力だけで完全にイチから「1円」を稼ぐことって意外と難しいです。逆に難しいからこそ稼ぐことが出来た時には、今の市場価値よりも高くなっているはずです。もちろんスキルの身に付くことで。
大げさでしょ。「1円」なんて簡単でしょ。
いえ、やってみれば分かりますが、結構大変ですよ。僕もサラリーマン時代に始めた副業のブログで1円を稼ぐのに2ヶ月ぐらい掛かりましたからね。
一番手軽にお家ですぐに始められるのはブログなので、気になったら銀行員がブログを始めるべき理由と簡単に始める方法を解説をどうぞ。
意外と大変ですからね。
【まとめ】無駄な時間を激務と考えるなら、即行動です!
今回の記事をまとめるとこんな感じ
- 銀行(メガバンク)は激務
- 激務の理由は、無駄な業務の時間が多いこと
- 無駄な飲み会、資格取得、会議、勉強会等で、年間2,000時間程度を浪費
- 無駄な時間は関係なく、当面の安定した高い年収を求めるなら銀行員という選択肢はおすすめ
以前ほどは、銀行員≒勝ち組のような感じには無くなってきていますし、これから入行する方には更なるいばらの道が待っているはずです…。
給料も以前ほど皆同列に上がらないでしょうし…
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2023年2月からサトルライフ再始動!ということでブログだけではなく、YouTubeも始めました。銀行員生活にモヤモヤしている方、銀行での試験勉強から一息つきたい方、銀行から転職したい方向けに、好きなことをたまに話しています。